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熊本vs.柏@水前寺陸上競技場



 24日は、水前寺陸上競技場で行われた熊本-柏の取材に行ってきました。入場者数は5156人でしたが、スタジアムの外に設置された売店は相変わらずの賑やかさで、ゴール裏の赤いサポーターも熱もスタジアム全体に伝わってくるものでした。今シーズンは開幕から好調を維持していますが、これから育っていくチームの勢いのようなものを感じました。福岡も見習わなければいけないことがあるように思います。

 さて、試合は2枚のブロックを作って守る熊本と、高い位置から仕掛けて攻め込む柏という予想通りの展開。ただし、熊本は若干、腰が引け気味。上手く守るというよりも、何とか頑張って最後のところで跳ね返すと言ったゲーム展開でした。そんな中、柏は26分に近藤直也がCKのチャンスに頭ひとつ抜け出して先制点をゲット。30分にもセットプレーからの混戦の中での競り合いから、熊本のオウンゴールを誘って追加点。これで、ほぼ試合の行方は決まってしまったように思います。

 熊本にしてみれば、前半は0-0でしのぎたかったところ。セットプレーからの2失点は悔やまれるものでしたが、この日の柏は、非常に落ち着いており、ゴールが生まれない展開にも、高い位置からのプレスを繰り返し、奪ったボールを丁寧に回してリズムを作り、そして楔のボールを打ち込むことを徹底。そうすることで無言の圧力をかけていたように思います。熊本がセットプレー時に一瞬の集中が切れたのも、柏の強さの表れだったと感じています。

 ただし、熊本もやられっ放しだったわけではありません。後半に入ると3バックにシステムを変更。柏がフランサを投入してチームのバランスが崩れたことに乗じて、ジワジワとリズムを刻み始めます。そして、70分に松橋章太がゴールを奪ったのをきっかけに主導権は熊本に。ゴールには至りませんでしたが、「最後まで諦めない」という熊本らしさが感じられるゲームでした。後半の頭から勢いが出ていればとの思いもありますが、それは、これからの課題といったところだと思います。

 試合を振り返れば熊本の完敗でしたが、攻めるにしても、守るにしても、昨年とは違う統一感のようなものが感じられ、変わりつつあるチームの空気が感じられる試合でした。
 最後に柏のフランサについて。この日は後半からの登場でしたが、まだコンディションが整っていないのは明らかで、それがチームのバランスを崩す最大の要因になっていました。けれど、それでもゴールを決めてしまうのがフランサらしいところ。厄介な選手が戻ってきたものです。

飛び込んできたビッグニュース

 某出版社の依頼を受けて、福岡市市民スポーツ賞表彰の取材を終えて帰宅したところ、ビッグニュースが飛び込んできました。
「中倉さん、もう帰宅してしまいましたか?永井がキリンチャレンジカップ(4/7 vs.セルビア代表@長居スタジアム)の代表に選ばれて記者会見を開くんですが、そちらも取材してもらうわけには・・・」
 早速、バスに飛び乗って天神に逆戻り。サッカーをする者なら誰もが夢に見るW杯に挑戦することになった永井の姿を見てきました。

「全然考えていなかったのでびっくりしました。まさかメンバーに入るなんてという感じです。今回がW杯南アフリカ大会の日本代表に選ばれる最後のチャンスなので、全力でアピールしたいです。限られた人にしかチャンスはないので、そのチャンスを活かしたいですし、大学の代表として誇りを持って、プロ選手に負けないプレーをしたいと思います」(永井謙佑)
 さぞかし緊張しているかと思いきや、いつもと変わらぬ飄々とした態度で話す姿を見ながら、改めて大物だなと感じました。

 そして、記者会見に同席した乾真寛福岡大学サッカー部監督は、次のように話して永井にエールを送りました。「単に若手だから選ばれたというのではなく、日本一のスピードという彼にしかない特長が評価されてのもの。今回の選考は、残り10分、15分を切ったところで、数少ないチャンスを、日本代表がどれだけものにできるのかという観点からのものだと思う。スピードあるFWをラストに投入するというシミュレーションでセルビア戦にチャンスがもらえて、そこでアピールできれば、最終の23人に残る可能性も見えてくる」

 永井に初めて声をかけたのは2006年11月12日、博多の森球技場(現レベルファイブスタジアム)で行われた全国高校サッカー選手権大会福岡県大会決勝戦の後のことでした。その姿は初々しく、全国大会に出られることだけが嬉しいといった感じの青年でした。そして富山第一と対戦した本大会の1回戦。観衆のほとんどが富山第一目当てでしたが、時間が経つにつれて永井のプレーに引き込まれ、途中からは九国大付属高校がロングボールを蹴るだけで、「ウォーッ!」という声が上がるようになったのを思い出します。

 高校の時から知っている選手が、しかも、福岡の特別指定選手だった昨年は気軽に話しかけていた選手が、具体的にW杯出場を目指す立場になったことに、何だか不思議な、同時に、なんとしてもW杯の舞台に立ってほしいという感情が沸いています。総合点では他の代表選手に分があるかもしれません。けれどスピードなら誰にも負けることはありません。どうしても1点を欲しい時の武器としてて最終メンバーに残ることは、決して夢物語ではないと思っています。簡単ではないでしょうが、是非、最終の23人のメンバーに選ばれることを願っています。

地道に一歩ずつ



 札幌での試合取材を終えて一目散に新千歳空港へ。最終便で東京へ飛び、翌日の朝一番の飛行機で福岡に戻ってきました。もちろん、目的は記念すべきギラヴァンツ北九州のホーム開幕戦を取材するためです。スタジアムに足を運んだのは4,304人。決して多い人数ではありませんが、ここからがスタート。「スタジアムに来てくれた人達に、また見に来たいと思ってもらえるようにするのが僕たちの仕事」。佐野裕哉の言葉通り、1人、1人の頑張りで、是非とも、地域に密着したクラブになってほしいと思います。

 さて、試合は1-3の敗戦。記念すべき北九州で最初の試合を飾ることはできませんでした。膠着状態に持ち込んだ前半は、対戦相手の徳島が非常にやりにくそうにプレーしており、無失点で折り返せば勝機はあると思っていましたが、何気ないプレーで44分に失点。これが全てだったように思います。それでも、0-2のビハインドから1点を返した後は、流れを引き寄せて徳島を押し込む時間帯も作りましたが、その流れを形にすることができませんでした。

 全体的には、力不足云々というよりも、Jリーグに慣れていないなと感じました。ルーズボールへの対応や、切り替えのスピード、何気ないプレー、危機を察知する感性等々、いわゆる「ちょっとしたところ」の対応に、Jリーグの他のチームとの差があるように思います。それが顕著に出たのが3つの失点シーン。いずれも、それほど危ない感じはなかったのですが、何気なくプレーしているうちにピンチが広がり、最後は簡単にやられてしまいました。

 記者会見では、高い最終ラインの裏を狙われたことに対する質問がでましたが、Jリーグで戦うためには、ゾーンをコンパクトにすることは必要不可欠。結果として裏を取られた最終ラインの対応よりも、その経過の段階で前線、中盤がすべきことは何か、決して譲ってはいけないゾーンは何処か、厳しくプレーしなければいけないところは何処か、その辺りの感覚を1日も早くJリーグ水準にする必要があるように思います。

 けれど、初めて戦うJリーグの舞台で、自分たちとの差を頭で理解できても、体が感覚的に理解できないのはやむを得ないこと。ある程度の時間は必要だと思います。また、1点を返した後半は攻撃のリズムを掴み、さらには同点ゴールかというシーンも作ったように、昇格候補と呼ばれる徳島相手にもやれることを示す時間帯もありました。結果を見れば残念なスタートも、決して悲観する内容ではないと思います。下を向かずに、恐れることなく戦ってほしいと思います。

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