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静岡の夜

これが「しぞーかおでん」。静岡県民のソウルフード。奥に見えるのは静岡割り。

 23日、どんな内容の試合をしても敗戦と言う結果は重く、飲む気を失いかけたのですが、いちいち落ち込んでいてはリーグ戦は戦えません。気を取り直して静岡の夜の町へ。目当ては「静岡(しぞーか)おでん」と「静岡割り(焼酎の緑茶割)」。B級グルメを名乗るのなら、決して外せない名物です。ホテルでもらった地図を片手にぶらっと青葉横町へ。とりあえず横町の一番手前にあるお店を覗くと、偶然にも福岡の記者が勢ぞろい。狭い店内をかき分けるようにして同席させてもらいました。

 お店の名前は「三河屋」。創業は昭和23年で、もともとは屋台だったお店です。静岡おでんだけではなく、フライや串焼きなどもあり、店内の様子も屋台そのまま。ご夫婦で切り盛りされていますが、2人の醸し出す雰囲気が何とも穏やかで、初めて来た気が全くしません。そして、いくつになっても仲がいい2人の様子がカウンター越しに伝わってきて、温かな気持ちにさせてくれます。なるほど人気店なわけです。お酒は味の良さだけを味わうのではなく、その空間を丸ごと楽しむことにあるからです。

うわさ通り、おでん鍋には真っ黒なスープが。けれど不思議なくらい辛くない。
創業は昭和23年。大将と、おかみさんの人柄も魅力のひとつ。
 さて、静岡おでんには、黒はんぺんが入っていること、牛すじで取った黒いスープであること、串に刺してあること、青のり・だし粉をかけること、駄菓子屋で売っていることの、5つの条件なるものがあるそうですが、なるほど、真っ黒なスープで満たされたおでん鍋の中に、串に刺された具が鍋に突き刺さるようにして立っています。その中からチョイスしたのは、静岡おでんの定番である黒はんぺんと牛すじ、そしてちくわの3品。味を確かめるために辛子は付けずに、青のりと、かつおぶし粉をお好みでかけて口に運びます。

 おでんです(笑)。熱々、ほくほくを口に入れると、身も心もあったまります。真っ黒なスープでも醤油辛さは全く感じず、なんだか不思議な気分にさせられます。そして静岡割りをグイッと喉に流し込みます。「ちょっと濃いかな」と言うのが第一印象。けれど、飲み続けているうちにアルコールだということを忘れてしまうから、あら不思議。だからといって悪酔いはしません。この日は三河屋で4、5杯。2件目でも3杯ほど飲み干しましたが足取りはしっかり。翌朝もすっきり爽快でした。

 そして追加で頼んだのが、すじぼこ、餅の信田巻き、こんにゃくです。「すじぼこ」とは、魚の小骨や魚皮の部分も一緒にすり潰してかまぼこのようにしたもので、関東で「すじ」と言えば、こちらを指すのが一般的です。そして、なぜか串カツもガブリ。どれも、これも、とても美味でした。各地を歩いていると、もう一度行きたい店や、近くにあれば毎日でも通うのにと思う店を見つけることがありますが、三河屋も、そのひとつ。必ず再訪しようと店を後にしました。そのためには、J1定着が必須条件。楽しみながら、身が引き締まった夜でもありました。

こちらは「すじぼこ」とこんにゃく。 特性ソースをたっぷり吸いこんだ串カツも、大将お勧めの一品。もちろん、二度づけ厳禁。 赤ちょうちんが独特の風情を漂わす青葉横町

コメント

静岡おでんといえば、ちびまる子ちゃんでも紹介してありましたね。
サガンもJ1に昇格したら静岡グルメを堪能したいものです!

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