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高校選手権を終えて



 仲間と取材した高校選手権20試合について、先ほど、全てのレポートを2002world.comに掲載し終えました。今年は2人で20試合を取材。即日更新というわけにはいきませんでしたが、その分、極力丁寧に書きあげたつもりです。特集ページ(http://www.2002world.com/special/highschool/highschool_index.html)も作りましたので、興味のある方は、是非、ご覧ください。なお、既に終了しているインカレ男女、全日本女子ユース選手権についても、随時アップしていく予定ですので、そちらもお楽しみください。

 さて、今年の高校選手権は、どのチームも優劣の付けがたい拮抗した大会だったと感じています。プロ志向の強い選手たちが高校での部活動を選ばずにJクラブの下部組織へと進むパターンが定着しつつあり、卓越した能力を持つ選手が出場していないということが強く影響した結果だと考えています。その反面、個人技術の平均的な水準は確実に上がっており、技術・戦術面で大きな差がなくなってきたことも、本命なき大会となった要因のひとつではないかと思っています。

 また、試合運びはJ2の戦い方に似ているなとも感じました。まずは守備から入るのが原則。ブロックを形成して、自分たちのゾーンに入ってきたところにアプローチをかけてボールを奪い、素早くカウンター気味に攻撃を仕掛けるのも、J2で良く見られる戦い方でした。神村学園のようにハイリスク、ハイリターンを求めるチームもありましたが、リスクを排除しながら、いかに効率的に攻撃を仕掛けるかというチームが多かったように感じています。

 卓越した才能を持った選手や、驚くような強さを持ったチームがいなかったことに、少しばかりさみしさを感じないわけではありませんが、高校選手権の主役は観客ではなく選手たち。まして、日本サッカー界の強化のために存在する大会でもありません。教育の一環などと言う気はさらさらありませんが、それぞれの選手たちが自分の能力の限界を超えようとトレーニングを重ね、勝つために何をすればいいのかを考え、勝利を求めて必死にボールを追う姿は、いつもの高校選手権と変わりませんでした。

 そんな中で変化も感じた大会でもありました。系列中学や、地元中学校と連携して中高一貫指導による選手強化が定着してきた感がありますが、Jクラブのユースチームに進めなかった選手たちを集めて強化するという新たな形が生まれつつあるように思います。昨年優勝を飾った広島皆実がそうでしたし、今年の山梨学院も同じパターンでした。現場レベルでの試行錯誤によって様々なアプローチが生まれることで、高校選手権はその姿を変えていくのだと感じた大会でもありました。

コメント

中倉さんのブログをいつも楽しく読んでます。

最近の高校選手権をを見てると、確かに選手個々は上手くなっていますが、飛び抜けた選手が少ないですよね。 かつての選手権は、Jリーグに内定決まっていた選手がゾロゾロ出場していましたが、Jリーグのチームがこれほど増えたのに、今大会は何人の内定者がいたのでしょうか。

移籍制度も変わった今、フィジカル面で未知数の高卒ルーキーを入団させるのは、クラブチームとしてもリスクが高すぎかもしれませんね。
各クラブチームともルーキーはユースか大卒に偏ってきています。

そういう意味で、地元に福岡大学という強豪が在ることは、アビスパは大事にしないといけないですね。

あっ、でも今年の選手権の決勝戦は面白かったですね。あんなにゴールに向かって走りまくるサッカーは久しぶりにみました。ポゼッションも、しっかり守ってポストもいいですが、やっぱり走るサッカーは見ていて楽しいです。

>no name さんへ

中倉です。コメントありがとうございました。
また、レスがはなはだ遅くなってしまい申し訳なく思っています。

ここ数年の傾向ですが、高校サッカー選手権の位置づけは大きく変わってきたように思います。現在は、力があってプロを目指している選手たちのほとんどがクラブチームの下部組織を選択するようになったため、この年代のトップクラスの選手たちは、高校選手権に出場することはありません。昨年の大迫は異例ともいえるもので、ああいうスーパーな選手が高校選手権に出てくるのは、これから先はほとんどないかもしれません。

また、Jリーグが開幕した当時は、優秀な高校生がほとんどプロへ進んでいったため、大学サッカーは一時大きく衰退しましたが、大学サッカー界で強化プロジェクトを立ち上げ、それがユニバーシアードの連覇につながるとともに、近年の大学卒業生のJリーグでの活躍につながっています。そのプロジェクトのリーダーが乾先生(福岡大学サッカー部監督)だったわけです。
今では、Jリーグで即戦力と呼ばれる選手のほとんどは大学出身者で、特にJ2に限って言えば、入団の年からある程度の成績を残すのが当たり前と言えるほどになりました。

減殺の問題点は、クラブの下部組織出身の選手は非常に上手く、同年代の高校生の実力をはるかに凌いでいるのですが、いざ、フル代表と言うことになると、大学の体育会か高校サッカー選手権経験者がメンバーを占めるという逆転現象が起こっていることです。上手い選手が育つのに、何故、代表選手を育てられないのか。その辺りが、各クラブが解決しなければいけない問題ですね。

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