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旅の始まりは松山から



 それぞれの町には、それぞれの顔があり、訪れるたびに様々な発見があるものですが、昭和育ちの私にとっては、古き良き昭和の香りが強く残る松山は大好きな町のひとつ。小倉からのフェリーで早朝に松山入りし、東道後の立ち寄り湯で汗を流し、大街道商店街松山中央商店街銀天街商店街を歩き、それからスタジアム入りするのがいつものパターンです。「これぞ松山」と言った特別なものがあるというわけではありませんが、何気ない日常の風景の中に温かさが感じられるのが、この町の一番の魅力です。

 さて、大阪行きの深夜バスを待つまでの間に一杯やろうと松山市駅の周辺をウロウロ。若かったころ(汗)に「すすきの」で鍛えた自分の鼻を頼りに、いかにも一杯飲み屋という風情が漂う「なだ」という店に飛び込みました。呑み介にとって、値段の手頃感、肴の味は大切な要素ですが、それ以上に大事にしたいのが店の空気感。自分のフィーリングとぴたりと合う店を見つけた時の喜びは口では言い表せません。そして、まさにドンピシャリ。昔とったなんとやら。飲み屋を選ぶ目は鈍ってはいませんでした(笑)

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 観光客相手の店ではありませんから、特別な肴が用意されているわけではありません。呑み介のためのお店ですから、「これぞ地の物」といった肴が並んでいるわけでもありません。けれど空気感の良いお店です。

 それでも、まずは松山らしいものということで「ほーたれ天(カタクチイワシの天ぷ ら)」をチョイス。無口な大将が何気なく差し出した一品を口に入れてびっくり。そのサクサク感は駅前の一杯飲み屋のレベルではありません。そして口に広がるカタクチイワシの香り。とても500円で食べられるものではありません。そして刺身を追加。こちらもレベル以上の味でした。

 店を切り盛りするのは、穏やかな表情をしているけれど無口な大将と、おとなしそうな女性の2人。余計な話は一切しません。注文がない時はカウンターの向こう側に静かに座っているだけです。そして、常連と思しき人が入ってくると、注文を聞くことなく、けれど絶妙のタイミングで大将が常連客の好みの酒をスッとカウンターに差し出します。そしてまた、カウンターの隅で穏やかな表情を浮かべて佇んでいます。そのさりげない仕草に込められた優しさが嬉しい店。懐かしい場所に戻ってきたような安心感のある店です。

 今回は、とりあえず松山と言うことで肴を選びましたが、最も私の目を引いたのが、おでん、芋煮、そしてラーメンです(汗)。壁からぶら下げられている紙に書かれた他の肴も、ごくごく一般的なものですが、だからこそ、ほーたれ天で感じた大将の確かな腕で、どんな風に仕上げてくれるのかと、とても楽しみになります。しかも、ビール、焼酎2杯、ほーたれ天、刺身の盛り合わせで、しめて2660円と屋台のような値段も嬉しい。松山に住んでいたら、まず間違いなく入り浸ってしまうであろうお店です。天皇杯2回戦取材の後も、また立ち寄りたいと思っています。

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 さて、今回の松山行きでは、どうしても行ってみたいお店がありました。それは、いつも行くたびに気になりながら足を運べなかったお店。銀天街商店街にある「甘党・まつや」です。いわゆる甘味処。私が子どもの頃は、こういった店は商店街の中に一般的にあったものですが、今ではすっかりその姿を見ることが少なくなってしまいました。松山には、こうしたお店の他に、今や死語になってしまった「純喫茶」もあちこちに見ることができます。こうした風景も昭和を思い出させる原因なのかもしれません。

 ということで行ってきました。まずは店頭で焼いている、おいしそうな「みたらし団子(250円)」です。とろみが強めの餡が団子にしっかりと絡んでいる姿が本当においしそう。香ってくる醤油の香りも食欲を誘います。ただ、この香りが曲者でした。頭の中に浮かぶイメージは甘辛い団子の味。誰もが知っているあの味です。ところが味わってびっくり。香りはするけれど醤油の味がしません。そして実に甘い。その甘さはくどいとか、しつこいとかではなく、おいしい甘さなのですが、イメージとの違いにちょっと驚かされました。

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 そして、あることを思いながら「あんみつ(300円)」も注文。そして予想通りの味に納得しました。そうです、こちらも甘い。最近はさわやかな甘さが一般的になっているような気がしますが、こちらの店では、みたらし団子も、あんみつも、甘さを思いっきり前面に打ち出した味です。

 私が子どもの頃(なんて言うと、すごく年寄りじみていますが・・・汗)、甘いものは非常に貴重で、甘い=高いというイメージかありました。そういう背景もあって、和菓子も、ケーキも、お菓子も、甘さを全面的に強調しているのが普通。この店の甘さは、子どものころに味わったものと全く同じものでした。いやあ、懐かしい。

 味も、値段も、自分が子どものころを思い出させてくれる店。昭和の香りを強く残す松山らしいお店。私の予想通りのお店でした。いつ訪れても、町全体がほっとさせてくれる松山は、ますます私のお気に入りになりそうです。次回は、少し路地裏探索などをしてみようかなと思っています。

コメント

松山情報ありがとうございます。

松山は中倉さんのおっしゃるとおり非常に昭和を感じさせる町です。

この地で単身を始め1年が過ぎましたが、今の時代には貴重になった、ゆっくり感が町と人情にあふれています。

今度「なだ」に行って見たいと思います。今後も松山情報お願いします。

先日、河川敷でやる「芋炊き」に参加してきました。これは山形の「芋煮会」のようなもので、愛媛県の南予方面を中心にして広まっている河川敷でやる鍋会です。
9月にサトイモが取れるシーズンに行うそうです。こういうのがあるのも松山らしいですね。

>sueパパ さんへ

中倉です。コメントありがとうございました。

松山での生活はいかがですか?単身赴任は精神的にも、肉体的にも、金銭的にも(?)大変だと思います。お体には十分お気をつけてください。

さて「なだ」です。
ブログを書いてから、何気なくネットで検索したら、Yahooぐるめの口コミに書き込み(1人)がありました。私と同じようなことを感じてる人がいて、何となく嬉しくなっています(笑)。ただ、sueパパ さんに気に入っていただけるか、どうか(汗)。

まあ、私はああいう空気の店で、カウンターの一番奥に座って、1人でのんびりと飲むのが大好きなんです。もちろん、大勢で飲むのも好きですが。
常連だけれども、決して大将と馴れ馴れしくせず、あちらからはほったらかされているようで、こちらからは無視しているようで、しかし、互いにその存在に気を配っている。それが言葉を交わさないでも感じられる。そんな店が大好きなんです。
もし、お気に召さなかったら、「へぇ、中倉はこういう店が好みなのか」と笑ってやってください(笑)。

天皇杯2回戦終了後は、当日の夜行フェリーで福岡へ戻りますが、出港時間までかなりあるので、また「なだ」に寄るつもりです。

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