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天下分け目の大一番

080829_大一番を前に

「非常に大事な試合。今シーズンを左右する試合になる」(篠田善之監督)。その大一番を、いよいよ明日迎えることになりました。今シーズン最後の鳥栖との九州ダービー。そして、J1昇格への道を手繰り寄せる試合。「引き分けでもダメ。我々にとっては目の前の試合に勝つしか生きる道はない」と篠田監督は気合十分。出場停止の柳楽智和に代わって先発が予想される長野聡も「負けられない。絶対に勝つつもりで試合に入って、その流れに乗って勝ちたい」と話してくれました。

 非常に緊張感のある、そして危機感あふれる1週間を選手たちは過ごしました。「広島戦がああいう試合になってしまったし、新体制になってから初めての敗戦。篠田監督にしてみれば、悪い流れのままにトレーニングに入りたくなかったはず。選手たちもその気持ちを強く感じてトレーニングができた」(大久保哲哉)。1週間ですべての問題が解決したわけではありません。しかし、広島戦の繰り返しは絶対にしないという気持ちが表れたトレーニングだったように思います。

 この1週間で取り組んだのはファーストディフェンダーを早く決めることと、そのアプローチに周囲の選手が連動すること。それに関連して、アプローチのスピード速くすること、選手間の距離感を適切に保つこと、そして、危険な地域でボールを失わないことを徹底していました。それらは篠田監督が就任してから一貫して行っているトレーニング。基本動作を緊張感を持って繰り返すことが課題修正への近道。篠田監督の考えが改めて感じられる1週間でした。

 あとは選手が試合の中で実践するだけです。危険な時間帯・場所で繰り返される基本的なミスは、個人の意識と集中力を高めることで回避できるもの。また、サッカーはミスがつきもののスポーツですが、そのひとつ前のプレーでいい準備をしておくことで、その多くはカバーできるもの。それを90分間にわたって、高い集中力と緊張感を持って繰り返し実行できるかがポイントです。

 そして大一番を制するのは、いつの時でも相手を上回る強い気持ち。自分たちの力を余すことなくぶつけたチームが勝利を掴みます。「鳥栖ということではなく、自分たちのプレー、自分たちのやるべきことをしっかりとやれば、どことやっても関係ない。相手がどうこうというよりも、自分たちのサッカーをすることが先決」(田中佑昌)。相手のロングボールに合わせるのではなく、しっかりとポゼッションしてビルドアップすること。高い位置からスピードあるアプローチを仕掛けること。それが勝利をもたらしてくれるはずです。

【2002world.com 更新情報】
08.08.29 アンクラス、巻き返しに向けて好スタート。 ~L2第12節 アンクラスvs.バニーズ

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