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どこに行こうとしているのか

練習終了後、エンジンを組んで篠田新監督の言葉に耳を傾ける選手たち

 突然の出来事に呆れています。勝負の世界では監督交代は常にあり得ることで、現在の成績とチーム状況を考えれば、リトバルスキー監督解任という選択は「あり」だと考えています。しかし、その方法と時期が的確だったのかといえば、大きな疑問を感じざるを得ません。記者会見に臨んだ都筑興代表取締役社長の憔悴しきった表情からは苦渋の決断だったことが窺えましたが、第1クール終盤から続く混乱はあまりにも稚拙で、福岡にかかわるすべての人たちに失望を与える結果になったと感じています。

 監督の続投、解任とはチームを運営する上での一つの手段です。しかし、そのカードを切っただけでは何も変わりません。続投させるのであれば、チームが抱えている欠点をどうやって改善するかという具体的な方法とセットで行わなければ意味はありません。また、解任はチームを白紙に戻すということに過ぎず、チームが抱えている問題を解決できる体制を構築せずに行えば、さらなる混乱を招くだけです。いずれにせよ常に問われるのは、クラブが目指す方向をフロントが明確にすることと、それを貫く強い意志をフロントが示すことです。

 リトバルスキー前監督を含めた外国人スタッフと、日本人スタッフ・選手との間のコミュニケーションが取れていないことは誰の目にも明らかでした。それが原因で崩壊寸前にあったチームの体制を維持することを5月の時点で決定したからには、フロントが強いリーダーシップを発揮して監督をサポートし、コミュニケーションが取れないという問題に積極的に取り組むことが条件でした。しかし、フロントは十分なサポートをしないままに、一体感が出なかったことを理由に解任を決定。それならば、第1クール終了時点で解任をしなければいけませんでした。

 続投を決定しながら自らが積極的に動くことなく現場に丸投げにしていたフロントの姿勢は、リトバルスキー前監督をはじめとする外国人スタッフをさらしものにしただけではなく、混乱の中で精一杯の応援をしていたサポーターを裏切る行為と言われても仕方がありません。また、続投を決定した時点で、チームが結果最優先のサッカーをすることは分かっていたにもかかわらず、それに我慢することなく否定したために、誰が決めたか分からない3試合を含めて13もの試合を無駄にしてしまいました。それは実にリーグ戦の3分の1に当たる試合数です。

 篠田監督に対して、チームの生え抜き監督として期待をする声は多いと思います。しかし、昇格を果たすためには、少なくとも18試合で勝点12をひっくり返して入れ替え戦に出場する権利を手に入れなければならない状況の中で、チームを作り直すことから着手しなければならず、この状況は、かなりの実績を積んでいる監督であっても非常にハードルの高い目標です。篠田監督はひるむことなく高い目標にチャレンジしてくれるはずですが、フロントがよほどの覚悟でリーダーシップを発揮し、篠田監督を全面的にサポートしない限り、大切な人材を潰してしまいかねません。それだけは絶対にしてはならないことです。

 5月の続投の決定も、今回の監督交代の決定も、私にはフロントがやるべき仕事に取り組むことなく、現場を十分にサポートすることもなく、我慢しきれなくなって行なった結果のようにしか見えません。変えなければいけないのは監督ではなく、クラブの体制にあることを今度こそ強く自覚してくれることを望みます。過去も様々な混乱がありましたが、とうとう待ったなしのところまで来てしまったことを取材を通してひしひしと感じます。いまクラブの存在意義にかかわる危機的な状況にあることをフロントには理解してほしいと願っています。クラブを愛する者の1人として、長くクラブを見てきた者の1人として強くそれを望みます。

コメント

本当にこのクラブのフロントは。。。。
リティ解任は妥当だと思っています。
しかし判断が遅すぎる。
いろんな方を混乱させた責任を社長は取るべきだと思います。
篠さんには頑張ってほしいですがこのチームは監督まで一緒に育っていかなければいけないのか?
個人的には一回外にでて(ボルドーなど)経験をしてきた上で監督になってほしかったです。

こんにちは。

リティ、解任されてしまいましたね。
現在の成績等を考慮すれば仕方ないのかもしれませんが、
なんでこの時期にと疑問が残ります。
しかも、記者会見で誰かさんはまたまた苦し紛れの言い訳をしていた
みたいですし・・・

それよりも何よりも、よく篠さんが監督を引き受けてくれたなと思います。
クラブの現状を考えれば、この時期にこのクラブの監督を引受けるのは
どう考えても篠さんのキャリア上リスクが大き過ぎます。
しかも篠さんは数少ないアビスパの生え抜き。監督というポジションの後は
結果が悪ければ最悪退団(解雇)。

この時期に篠さんのような貴重な人財に監督をさせてほしくなかった。
というのが私の正直な気持ちです。
ライセンスを取得したばかりですし、もっと色んな勉強や経験をしてから
監督になってほしかったです。
(決して篠さんの力量を疑っている訳ではありません)

しかし、選手たちは『 篠さんの為に』 と目の色が変わっていると伝え聞きました。
こんな大変な時期に監督を引受けた篠さんの男気に敬意と尊敬の気持ちを持って、
レベスタに応援に行こうと思います。

長文失礼致しました。

中倉さん、取材お疲れ様です!

遂に監督交代ですね。私もなぜこの時期に…と不思議に思います。クラブに対する不信感を募らせてもいます。
新監督には頑張って欲しいですけど、彼が実力を発揮出来るだけのサポートをクラブから得ることができるのか不安も大きいです。
前監督がアビスパというチームに適していたか否かと言えば、絶対に答えはyesではないと思います。でも今思えば、前監督は私に初めて「プロの選手とはどのようなモノか」を考えさせてくれた監督でした。また組織の人間関係の在り方とか、プロチームの選手と監督とはどのような関係であるべきかを考える機会をくれた人でした。(それがキッカケで、選手は未熟な若者なんだから監督は選手を教え導くべきだと主張する友達とケンカもしました。笑) 成績やチーム状態を考えると解雇は当然なのでしょうけど、こんなことになってしまったこと自体は残念だとも思います。
新監督は選手たちには馴染みの存在だと思います。しかし、そのことに甘えることなく、相互理解を深め、監督と選手という立場で新しい信頼関係を作っていってもらいたいです。自分はチームを応援することしかできませんけど、精一杯応援したいです。

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中倉です。

みなさん、コメントありがとうございました。皆さんのおっしゃることに、いちいち頷いています。以下、まとめてレスさせていただきます。
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>蜂 さんへ

リトバルスキー監督を支持する人も、支持しない人も、解任という結果そのものは理解できるのではないかと思っています。しかし、その方法、時期は全く理解できないものです。混乱は収まったのではなく、新たな混乱を招くのではないかと危惧しています。

私は、「責任を取る」ということは結果を出すことだと考えています。どんな手段を使ってもJ1昇格を果たすこと。それが責任を全うすることであることを理解してほしいと願っています。
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>あび☆ さんへ

解任という結果はともかく、その方法、タイミング、理由などに納得している人たちは誰1人としていないと思います。巷では資金面や、S級の問題が絡んでいるとの話が飛び交っていますが、もしそれが本当なら全くもって論外だと思います。

そして篠田監督。監督が力の限りに戦ってくれることは間違いないでしょうし、情熱をかけてチーム改革に取り組んでくれることに私は疑いを持っていません。ただし、置かれている現状は非常に厳しいもので、篠田監督のみならず、この状況を乗り越えるのは、どんなベテラン監督であっても簡単なことではありません。そして、結果が出ない監督をいつまでもチームには残しておけません。なぜなら、選手も勝負の世界で生きているわけで、チームとして結果が出なければ、それは選手の未来を制限することになるからです。

しかし、この状況を引き受けてくれた篠田監督を「結果が出なかったから」という理由で解任するようなことがあってはなりません。ではどうすればいいのか。どんな手段を使ってでも勝たせることです。監督を守るということは結果にかかわらず続投させるということではなく、周りが納得するだけの結果を出させることであることをフロントが理解してくれているものと願うばかりです。
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>関東者☆ さんへ

まったくもって、関東者☆さんのおっしゃる通りだと思います。

風土も、宗教も、心情も違う国で育った人間同士が、基本的な人間性が異なっているのは当然のことです。それはアイデンティティにかかわる問題で、おいそれと理解しあえるものでもありません。場合によっては、お互いに決して受け入れられない考え方というものもあるはずです。

しかし、日本人にはない感覚や考え方を受け入れないのなら、わざわざ外国人を監督として招へいした意味がありません。その準備がないのであれば日本人監督を招へいすればいいことです。その一方で、サッカーとは、選手が育った環境が極めて強く出るスポーツですから、日本人としての考え方をすべて否定してしまっては上手くいくはずもありません。そのバランスをどうやってとるのか。その力が現時点でのアビスパにはなかったということだと私は理解しています。

サッカーには正解がないと言われている通り、どちらが正しいのかという議論は不毛だと思っています。現状では異文化が真正面からぶつかり合ってしまったわけですが、自分たちと異なる考え方があることを理解した上で、我々どうあるべきなのかを考えることが大事なのだと私は思っています。その答えがどんなものであっても、考えるという行為が自らの幅を広げることになると思うからです。

さて、篠田新監督は新しい立場で選手たちと接することになります。基本的な人間性は変わらずとも、立場が変われば、接し方を変えざるを得ない部分も出てきます。コーチとは違って難しい問題に直面することもあろうかと思いますが、ぜひ思う存分、その情熱をチーム改革に注いでほしいと思っています。そして、あらゆる人たちに篠田監督を支えてもらえるようお願いしたいと思います。
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>管理人のみ閲覧モードで投稿いただいた方へ

コメントありがとうございました。
お話の内容は十分に理解いたしました。頑張ってみたいと思います。

なんか最後の文章の「望みます」や「願います」って言葉は他人的というか、他力本願っぽく感じます。
あなた自身は行動を起こそうとしないのですか?

>asdf さんへ

中倉です。コメントありがとうございます。
他力本願のように感じられたのであれば、私の文章が稚拙だとしか言いようがありません。ご忠告ありがとうございました。皆さんのご意見に耳を傾けながら、今までと変わらない姿勢で、自分のできることに、ひとつずつ取り組んでいきたいと思っています。

中倉さん、失礼いたします。リトバルスキー前監督のファンサイトを運営しているJordiと申します。以前前監督の解任騒動の際に書き込みをさせていただきました。
まずは新体制での初勝利、とても嬉しく思っております。監督交代が単なるカンフル剤ではなく、真に効果的なものであってほしいと心から願っております。

今回はまず、中倉さんにお礼を申し上げたく書き込ませていただきます。
中倉さんの冷静な分析とご指摘にはいつもお勉強させていただきましたし、またプロの目の冷静さ確かさを感じるとともに、温かいサポーターの視点から言葉を選んでいらっしゃるように感じられて、穏やかな気持ちで試合を振り返ることができました。
前監督の言葉の端々までが非難の対象になったりして心が掻き乱されそうなときには特に中倉さんのblogは有り難い存在でした。折れそうになる気持ちを何度励ましていただいたことか・・・。

本当に、本当に、ありがとうございました。

ここから先は・・・いわばオマケです。
今回の「解雇」という決定については、前監督の好む表現を使えば「当たり前」のことだと思います。
それでも私は「それならどうしてもっと早く決断してくれなかったんだ、クビにするチャンスは何度もあったのに。」と思えてなりませんでした。
選手たち同様、リトバルスキーや他の外国人スタッフたちもまた、互いに相手の考えていることが解らずに不安な気持ちでいたことと思います。
スタッフの説明が大雑把すぎると不満を募らせ、試合になれば迷いがプレーに表れていた選手たち。練習で理解していたんじゃなかったのか?何故試合では出来ないんだ?と、選手個人の能力を信じながらも迷いの見えるプレーに戸惑っていたであろうスタッフ。私はどちらも見ていて非常に辛い気持ちになりました。

当事者を含む他の誰かがもっと早く根本的な問題点に気付き手を打っていたなら・・・と思うと居たたまれません。サポートするのが無理だと判ったらさっさとクビにするという方法もあったのですから・・・。

このエントリーの「さらし者」という部分を拝読したとき、私は思わず笑い、その後不覚にも泣きそうになりました。
彼ら外国人スタッフの置かれた状況を端的に表現している言葉のように思えたからです。

これから何年も前監督は「俺たちの愛するチームを壊してくれた人物」として扱われることになるのかもしれません。でもせめて彼の直接関わった人たちの心の中に何か温かいものが少しでも残っていることを願ってやみません。

私はこれからもアビスパ福岡を応援し続けることになると思います。
こちらにもまたコソッとお邪魔する所存でおります。
取材に、blogの更新に・・・と中倉さんも何かとご多忙でしょうけれど、どうかご無理をなさいませんように。

何だかまとまらない文章で申し訳ありません。
長々と失礼いたしました。 m(_ _)m

>Jordi さんへ

すっかりレスが遅れてしまいました。申し訳ありませんでした。

さて、リトバルスキー前監督が結果を残せなかったのは確かですし、勝負の世界ですから解任もやむなしと私は思っています。結果からすれば、監督としてのリトバルスキーに対する評価が低いのも当然のことだと理解しています。

ただ、1年半に渡ってそばで見ていた私にとっては、解任発表の当日、同じ時間に、同じ雁の巣にいながら、すれ違ってしまって最後の挨拶が出来なかったことが何よりも心残りです。また、リトバルスキーが経験したことを、もっと知りたかったとの思いも残っています。それが日本に通用するかどうかは別として、世界のトップとしての経験は私にとって未知の世界。その世界を少しでも多く覗かせてほしかったなと思っています。人間的にも尊敬できる人物でした。

ただ、それが監督としての実績とイコールにならないのが勝負の世界なのだと理解しています。そして、いくら日本のことを理解していたとしても、日本人と外国人との間には埋められない壁があることを知りました。アイデンティティが違うのですから、それは全く当り前のことで、その違いを埋める手段を持たなければ、どちらにとっても不幸な結果が待っているのだということも知りました。このことは、リトバルスキーに限ってのことではないと思っています。

私自身はリトバルスキーのサッカーそのものを全面的に否定する気はありませんし、「フットボールは個人だ」とする考えは今も私の心に強く残っています。サッカーに正解はないと言われますが、そもそも勝負事に正解などはないと私は思っているからです。それでもなお、いろいろと偉そうに書きつづれるのは、ある前提条件が整っているからで、その条件が変われば、全く違う答えが返ってくるのが勝負事だと私は考えています。

リトバルスキーのアビスパでの仕事は失敗だったことは間違いありません。しかし、それとは別に、ある時間を共に過ごした人間として、またどこかで復活し、成功をおさめてほしいと思っています。それは、リトバルスキーに限ってのことではなく、チームを離れる選手や、スタッフに対しても、いつも同じ気持ちを抱きます。監督や選手として否定されること=人間性を否定されることではありませんし、その逆もありません。

そして、ひとつのことが決まったら、後ろ髪を引かれずに、新たな目標に向かって前に突き進むだけです。それがチームを離れた人たちに対する唯一の正しい態度だと私は思っています。そしていつか、サッカーに携わる仲間として、明るい笑顔で再会できることを願っています。

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