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ユメセンであらためて感じたこと

子どもたちの生きる力を育むために

「スポーツは人を豊かにする」「スポーツを通して幸せになる」。それを合言葉にして福岡はホームタウン活動を展開しています。その活動の一環として、1月30日、31日、2月5日の3日間にわたって、福岡市東区の松島小学校で、塚本秀樹GKコーチ兼ユースチームGKコーチと藤義孝コーチ兼U-18監督が夢教室を開きました。これはJFAが「心のプロジェクト夢教室」として実施しているもので、その夢先生として2人が派遣されました。

 90分間にわたって行われた授業は、まず体育館に集合して体を動かすことから始まり、その後は教室に場所を移して塚本GKコーチによる「夢教室」で、体験談を交えながら夢を持つことの大切さを子供たちに教え、最後は、子どもたちが自分の夢をシートに書き込み、その実現のために何をしたらいいかを書きこみました。そして楽しい給食の時間。教室に残って一緒に食事をする両コーチに、子どもたちは一生懸命話しかけていました。

 90分間一緒に過ごさせてもらって、印象に残ったのは、やはり最初に行われた体を動かす時間。最初は戸惑い気味で遠慮がちだった子どもたちが、塚本コーチが指導するボールを使った遊び感覚のゲームにどんどんと引きこまれていきます。このプログラムはアビスパが作ったもので、親子サッカーイベントやアビースクールなどでも目にしていましたが、子どもたちが体を動かすことの楽しさに自然と引き込まれていく姿を見て、改めてその指導の見事さを感じました。

 その反面、愕然としたこともありました。この日、授業を受けたのは6年生の32人。体育館を走り回る姿が、サッカースクールなどで見ている小学校低学年の子どもたちよりも明らかにバランスが悪かったからです。外で遊ぶことが少なくなったために、小学生の運動能力が著しく低下しているとは聞いていましたが、これほどまでとは思ってもいませんでした。体を動かす習慣のある子と、そうでない子の二極化。しかも運動をしない子の割合が圧倒的に大きい。改めて子どもたちを巡る環境の変化が、どれほど子どもたちの発育に悪影響を与えているかを思い知らされました。

 子どもたちを巡る環境は社会環境の変化で大きく変わり、遊ぶことの楽しさ、体を動かすことの楽しさを知る場所も機会も奪われているという現状があります。「子どもは単純に楽しければ外に出る。その環境を整えてあげるのは大人の仕事だと、コーチになって最初に思いました。アビスパ福岡として、もっとこういう機会を提供していかなければならないし、子どもたちの指導者に対する指導という面も考えていかなければいけない。プロのスポーツクラブとして、それを地域に提供して行かなければならなないということを強く感じています」(塚本秀樹)。

 強いチームを作ることで夢や希望、誇りを地域にもたらすこともアビスパの大きな仕事。同時に、スポーツを通して子どもたちの生きる力を育むこともアビスパの使命。改めて強く感じた1日でした。

コメント

運動不足の子ども達を、ご指摘されていますが、特に感じることが2つあります。
ひとつは、野球をする子が減ったせいか、
ボールを投げる、とること、キャッチボールの
姿がぎこちないということです。中学入るまでは
野球で遊んでいた我々からは、信じられない
感じがします。これは、スポーツのすそ野が広がったことで、
喜ばしいのかもしれません。

そしてもうひとつは逆に、サッカーにしろバスケにしろ、
小学生などの低学年から始めるために
中学から始める子とは、大きな差が生まれているということです。
近くにクラブが無い子、送り迎えを親がしてくれないので、
クラブに入れない小学生が、中学から始めようとしても、
すでに差がついていてクラブに入りたくない!
という気持ちもわからないでも無い気がします。
その結果テレビゲームに走る?

低年齢からスポーツするのは、日本のレベルを
上げるには、いいかと思いますが、低年齢から取り組めるかどうかも、
家庭環境も含め格差社会なのかなと思います。

本当に気楽に取り組める、勝ち負けよりも
チームとして取り組む、自分自身の向上に
取り組む、相対評価ではなくて絶対評価
なんだという意識を養うことに、クラブが学校の
クラブ活動も、意識して欲しいと思います。
アビスパのサッカースクールでは、
試合に出られない子のために必ず
B戦をやると言われていましたが、、、、

すいません、近くに中学から始めて、控えで
ずーっと頑張っている子がいたものですから、
ふと、思いました。





>なかの さんへ

アビスパが指摘しているのは、まさに中野さんがおっしゃっていることと同じことです。その中で、大きく分けて2つの問題点を指摘しています。

ひとつは、社会環境の変化に伴い、子どもたちに遊ぶ場所も時間もなくなってしまった現在、幼児期に人とかかわる機会が激減し、生きる力が育めなくなってきているということです。その解決策として、遊びに変わる場所としてスポーツを提供しようとしています。それは競技スポーツということではなく、「スポーツ=遊び」と定義される、スポーツ本来の姿のことです。

ところが、スポーツを提供しようとしたときに、もうひとつの問題点が大きな障害になっています。それは大人のエゴで子どもたちを競技間で奪い合っているということ。肉体的、精神的な苦痛に耐えることがスポーツのあり方だと信じ、ひとつの競技を極めることを子どもたちに大人が強要しているということです。あるいは自分の夢を子どもたちに投影し、自分の代役として子どもを利用しているということです。

アビスパが提供しようとしているのは「スポーツ=遊び」の部分であり、チャンピオンシップを目指す選手を子どもの頃から作ることを目的とはしていません。むしろ。そういう態度は否定しており、子どもたちが、好きなスポーツを、好きなようにプレーすることを提唱しています。多種目であってもいいし、かかわるスポーツを途中で変えてもいい。とにかく、子どもたちが自分たちで楽しんで、体を動かす場所を提供することを目指しています。スポーツは運動神経が優れた一部の子どもたちのものではなく、すべての子どもたちのものだという考え方です。

スポーツ本来の目的は、金メダルを取ることでも、チャンピオンシップを目指すものでもありません。それは、スポーツのひとつの形ではありますが、スポーツは本来遊びであり、遊びだからこそ真剣に取り組むものであり、その過程で生じる様々な事を経験し、乗り越えながら、子どもたちの生きる力を育むものです。決して、肉体的、精神的な苦痛に耐え抜くものがスポーツではありません。

アビスパはいま、まさになかのさんがおっしゃっていることと同じことをスポーツ関係者や、大人たちに伝える活動をしています。そのために、サッカーとしてではなく、あらゆる種目の指導者を集めて、スポーツ指導のあり方を問う講習会を開いていますし、大人を対象として、スポーツ本来の意義を伝える講習会も開いています。こういう活動を始めてから、今年で5年目になりますが、昨年度は、こうした指導者や大人たちを対象とした講習会に10000人を越える参加者が集まりました。

この辺りの活動と、アビスパがどのようにスポーツ文化を醸成しようとしているのかについては、いつかしっかりとした形でレポートしなければと思っていました。ちょうど良い機会ですので、改めて考え方と活動についてまとめたものを、近いうちに2002word.comに掲載しようと思います。

このレスでは、中野さんの疑問にお答えするには十分ではありませんが、この場所ですべてを書くにはあまりにもスペースが足りませんので、ご容赦いただければと思います。また、どこかで私を見かけましたら、遠慮なくお声かけください。もっと詳しくお話できると思います。

今年、私が決意していることが二つあります。それは本物を目指して戦っているアビスパのチームの様子についてできるだけ多くの情報を提供すること。そしてもうひとつは、アビスパが行っているスポーツ革命とも呼べるホームタウン活動(スポーツ文化を浸透させること)について積極的に発信することです。いかんせん、怠惰な性格ゆえ(汗)、筆が鈍ることもあるかと思いますが、そのときは厳しく叱責してください。

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