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ひとつの結果に思う



 クラブの総合力が足りなかった。さらに言えば、サッカー界における福岡という町の力が足りなかった。それが、J2降格が決まったことに対する率直な感想です。気迫あふれる戦いで勝点をもぎ取った試合も、勝ちたい気持ちを表しきれずに敗れた試合もありましたが、結局のところ、力が足りないのだということを思い知らされました。誰が云々ということではなく、それが今の福岡の総合力だということ。素直に現実を受け止めて、自分たちの位置を正確に掴むことから始めなければいけないと感じています。

 依然として、経営難という問題をはじめ、改善しなければならない問題が山積しており、しかも、その問題の本質が変わっていないことに、アビスパが直面している問題の深刻さを感じます。しかし、だからこそ、アビスパに関わる全ての人たちが、現状を変えるために何ができるかを考えて行動することが必要だと改めて思っています。けれど、それを牽引するのは、やはりクラブでなければなりません。クラブには、今までの延長線上ではない改革を進めてほしいと思っています。

 そして、今年感じた様々なことを、それぞれの人たちが来年以降の糧にしなければいけないとも思っています。J1の実力。J1のサポーターの応援。地元チームを熱心に取材するメディアの姿。そしてJ1の舞台で戦うことの素晴らしさ。降格は決まってしまいましたが、学ぶことは多かったと思います。どこをとっても無駄なことなど何一つなかったシーズン。様々な刺激を受け続けたシーズン。それは大きな財産になるはずです。

 さて、ひとつの結果は出ましたが、まだシーズンは終わったわけではありません。六反勇治は次のように話してくれました。
「もっとやれたという思いも、もっとやらなければいけなかったという思いもある。けれど、見えたものもある。それを残り4試合と天皇杯で、しっかりと詰めたい。それが、チームの、自分の、サポーターのためになる。そして、サポーターには苦しい思いしかさせていないので、1人でも多くの人が笑顔になってくれるような試合をしなければいけない。そのためにやれることがあるのなら、すべてやる。それがプロ」

 苦しい時に何ができるかで、これからが決まります。残された少ない時間の中で、どんな姿を見せられるのか。それが、クラブに、チームに、メディアに、サポーターに、そして福岡に関わる人たち全員に問われています。そして、それがこれからのアビスパを決めることになるとも思っています。次の試合は11/3の清水戦。これまで同様に、すべての力を注いで戦うだけです。
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90分、力の限りに戦え



先制点が仙台戦のすべてでした。前節までの失点が24とJリーグ1の堅守を誇る仙台が、しかも「戦術は全員守備。相手を出てこさせて裏を突くというメンタリティでいい」(手倉森監督)という態度で臨んでいた試合で、先に得点を与えてしまっては、福岡に勝ち目はありませんでした。先制点を奪われてからは、完全に仙台の手のうちにはめられた試合。福岡にはチャンスさえない試合でした。

 結果は受け入れがたいものでした。そして、それ以上に、勝てば少し流れが変わるかもしれず、しかし、敗れれば本当の崖っぷちに追い込まれるという大事な試合で、やるべきことを表現できなかったことが悔やまれてなりません。天皇杯も含めて3連勝していたのは、相手よりも多く走る、相手よりも素早く攻守を切り替える、1対1の局面で粘り強く守る、そしてゴール前では体を張るということを実践してきたからで、その姿勢を欠いては、今の福岡に勝点を手にする手段はありません。

 しかし、それも含めて、今の福岡の実力なのだと思います。それはここまで積み重ねてきた物の結果であり、そこから目をそむけては前へは進めないとも感じています。残された試合は5試合。自分たちを見つめ直して、勝利を得るには何をしなければならないのかを整理し、次の試合で、もう一度戦う気持ちを90分間に渡って表現することにチャレンジしなくてはいけません。それが、勝負の世界にいる者としての姿だと思います。

 18日、福岡は1日のオフを挟んで新潟戦へのトレーニングを開始しました。まずはウォーミングアップから始まったトレーニングは、基本的なパス交換へと進み、最後はフルコートを使っての4対4、6対6を行ってメニューを終えました。体に負荷をかけるトレーニングは、休んだ体を起こすことに加え、もう一度、戦う気持ちを思い出されることが目的だったように思います。意識的に声を出していた中町公祐や、チームメイトに檄を飛ばす高橋泰の姿が、仲間に思いを伝えようとしているように感じられました。

 J1残留の可能性は非常に厳しくなりました。しかし、まだ何かが終わったわけではありません。言いつくされた言葉ですが、可能性がある限り、それを手にするために力の限りに戦うのは当然の姿。新潟戦には大きなプレッシャーがかかるでしょうが、それをはねのけて、90分間戦う姿と、勝利を手にしてほしいと思います。それは、今シーズンのためだけではなく、自分たちのこれからのサッカー人生のためでもあります。そして、福岡が力の限りに戦うことを信じて、新潟へ向かおうと思っています。

まずは2連勝



 広島戦と同じように、勝負に対する気持ちで相手に勝てるか。そして、チーム全体でひとつになって戦えるか。それが大宮戦の最大のポイントでした。そして福岡は、広島戦同様にチームとして戦う姿を見せてくれました。「サポーターはアップの時からすごく尾大きな声援をくれたし、ホームでも力をくれる。そういう人たちのためにも諦めた姿は絶対に見せては行けない」(城後寿)。ギリギリのところに追い込まれて、ようやくチームは前を向いて走り出したと感じています。

 最初のポイントは立ち上がりの攻防にありました。前線にシンプルにボールを当てる大宮の攻撃に対し、いかにしてセカンドボールを拾うかが試合をを蹴ると思われていましたが、立ち上がりは、そのセカンドボールを拾われて押し込まれる展開に。それでも、素早く戻ってブロックを作ってはね返し、危ない場面では体を張り、局面の争いで負けず、粘り強く守り抜いたことで試合のリズムを自分たちに引き戻しました。

 そして、勝利への鍵は、どこで、どうやってゴールを奪うかということ。浅野哲也監督の選択は後半開始から田中佑昌を投入すること。それは、後半開始から勝負をかけろという意思表示でもありました。そして、その采配に選手たちが応えました。奪った2点はいずれも田中佑昌のアシストから。ゴール前に詰めて押し込んだ松浦拓弥のプレーも、長い距離を走ってゴール前に現れた城後寿のプレーも、ゴールを奪うという強い気持ちが表れたもの。いずれもビューティフルゴールでした。

 そして、大宮を無得点に抑えたのも大きな収穫でした。神山竜一が見せた再三のスーパーセーブや、ラファエルのヘディングシュートをゴールライン上からクリアした丹羽大輝のプレーに象徴されるように、危ないシーンを作られても、誰かが必ずカバーするということが徹底されていました。それは、これまでミスがミスを呼ぶという負の連鎖からゴールを奪われていた福岡とは違った姿でした。

「ここへ来てチームとしてどうやって戦うのかビジョンが見えてきた」という松浦の言葉通り、ようやく福岡は自分たちがやるべきことをチームとして表現できるようになってきました。しかし、全部かたなければいけない状況に変わりはありません。福岡に求められているのは、残り6試合を変わらぬ姿勢で戦い続けることです。大宮戦の素晴らしい勝利も、終わってしまえば過去のこと。おごらず、謙虚な態度で、次の天皇杯、そして次節の仙台戦に向けて、しっかりと準備をしてほしいと思っています。

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