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あと一歩・・・



 シュート数は広島の18本に対してアビスパの9本。個の能力を比較すれば、広島が上だと思われる場面も幾つもありました。けれど、肝心なところを抑えきれず、単調な攻撃を繰り返す広島の姿は典型的な敗れるチームのパターン。そして、体を張って粘り抜き、ここぞというところでカウンターを仕掛けて決定機を演出するアビスパの姿は、典型的なアップセットを達成するチームのパターン。ロスタイムに田中佑昌のクロスが上がった時は、記者席で「来たーっ!」と叫んでいました。

 アウェイでの勝点1は悪くない結果。ここ4試合で2勝1分1敗の成績は、結果だけを見れば、アビスパが少しずつ進歩していることを示しています。しかし、アビスパの目標はJ1に残留すること。アビスパが置かれている現状を考えれば広島の状態が悪かっただけに勝点3を取らなければいけない試合でしたし、それが十分に可能な試合でした。残留のためには40近い勝点が必要で、結果が付いてくるようになったとはいえ、厳しい状況は続いています。

「勝ちを狙いに行って勝点1しか取れなかったのは反省材料。90分間の中でやられてもおかしくないシーンも、決めるべきシーンもあった」と篠田善之監督が語ったように、結果にも、内容にも、依然として課題は残っています。完璧なゲームをすることなど、どんなチームでも不可能なことですが、より高いレベルを目指してチーム力を向上させなければなりません。そのためには、成岡翔が口癖のように話すように、トレーニングを積み重ねるしかありません。多くない残された時間をいかにして有効に使うか。それがチームに求められています。

 併せて、他のチームと比較して個の能力に差がある以上、足りないものはクラブを挙げてカバーしなければなりません。株式会社ふくや、株式会社西日本新聞社のスポンサー獲得は非常に明るい材料ですが、J1に定着するには30~35億の運営資金が必要。補強もJ1に残留するためには欠かせません。やれることをやるのではなく、やるべきことを、スピードを伴って実行することが必要で、まずはクラブが公言した補強を早急に実現してほしいと思っています。これ以上の遅れは命取りになりかねません。

 アビスパとアビスパに関わる人たちにとって、いま必要なのは勝点3。「大事なことは次の試合」と常々篠田善之監督が語るように、次の試合で勝点3を取るために、あらゆる力を導引して、勝点3獲得のための準備しなければなりません。昨シーズン同様に、選手たちが死に物狂いで戦っているいま、その思いが無駄にならないように、そして選手の力だけに頼るようなことがないように、改めてそう感じた1戦でもありました。
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ここからが勝負



 まずは大宮戦。山口和樹を投入して5-4-1の布陣にした時は、1点リードのロスタイムに全員で下がり、それが原因で同点ゴールを奪われた昨年の天皇杯の戦いを思い出し、気が気ではありませんでしたが、大宮の拙攻に助けられた格好になりました。中3日の、しかも猛暑の中での戦いは思うようにプレーができず、改めてチームが抱える課題も明らかになったように思いますが、それでも、この試合は内容云々ではなく結果だけが求められた試合。アビスパにとっては大きな勝利だったと思います。

 そして、改めて成岡翔の存在の大きさを感じる試合でもありました。この日は高い位置での献身的な守備でチームに貢献。そして値千金のゴールも決めてくれました。彼の素晴らしさは技術とサッカーセンスの高さにありますが、それ以上に「自分を変えるんだ」という強い意志が、今の彼を支えているように感じます。メディアに対する口数は少なく、気の利いたコメントを残すタイプでもありませんが、今回の移籍にかける想いはひしひしと伝わってきます。それが成就するシーズンになればと思っています。

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 改めて振り返ってみると、神戸、甲府、大宮と、勝点を取ったいずれの試合も、相手の出来に助けられた部分も大きかったように思います。しかし、こういうジリジリとする我慢比べのような試合で勝点を取ることは、リーグ戦で生き残るためには欠かせないこと。少しずつではありますが、チームは前へ進んでいることを感じています。それが大きな推進力に変わるためには、やはり、勝点を取り続けることが必要で、大宮戦の勝利も、次節の広島戦で勝点を奪ってこそ、意味があるものになると思っています。

 その広島は1トップ、2シャドーの布陣。どんな状況でも、どんなところからでもゴールを狙う佐藤寿人へのマークを外さないことはもちろんですが、2列目から飛び出してくる選手をいかに抑えるかが守備面でのポイントだと思います。ほぼ狙い通りの守備を実践していた川崎戦で3失点したアビスパですが、その原因は、2列目の選手をフリーにし、絶対にはずしてはいけないジュニーニョのマークを外したことによるもの。その教訓をしっかりと活かせるかがカギを握っています。

 そして、攻撃では奪ったボールをいかに素早く前へ運べるかがポイントになります。3-4-3の布陣の広島は、高い位置でボールを奪えれば、アビスパが攻め込むスペースがありますし、広島は失点数ではリーグ12位で、アビスパが付け入る隙はあるとも思っています。中町公祐を高い位置へ出して成岡と近い位置でプレーさせることができれば、チャンスはあるはずです。何はともあれ、必要なのは勝点。しっかりと戦ってきてほしいと思います。

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守備をどう構築するか

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 また進歩がみられた試合だったと思います。成岡翔、中町公祐が揃う中盤は新たな可能性を感じさせてくれましたし、予想していた通り、その2人に触発された鈴木惇は、この日も成長を続けていることを窺わせてくれるパフォーマンスを見せてくれました。守備の対応も素晴らしく、川崎の攻撃力を上手く消していました。もちろん、いくつかの問題も抱えてはいましたが、「うまく戦っているな」というのが、試合を観ていての印象でした。実際、川崎もアビスパに押されていると感じていたようです。

 けれど終わってみれば敗戦。あと一歩と思える内容ではありましたが、「これもサッカー」と言うよりは、敗れるべくして敗れたと言える内容だったようにも感じています。互角に戦っているように見えて、結局は歯が立たない。そこに福岡が抱えている大きな問題があります。試合開始直後に迎えた2度の決定機を決めていれば、また違った展開になっていたと思いますが、だからと言って、違った結果が得られていたのかと問われれば、必ずしもそうは言えないと私は思っています。

 他のチームと比較してゴールを奪う力が足りないのは現実だと思います。反面、ボールを奪ってからの速い攻撃でゴールを奪えているのも事実。篠田善之監督が志向する攻撃の形は間違っていないと思いますし、成岡という新たなピースをはめ込んだアビスパの攻撃力が厚みを増すであろうことも十分に期待できると感じています。技術を上げることも、引き出しを増やすことも、そして補強も必要ですが、敗因の多くが攻撃にあるとは私は感じていません。

 やはり、問題は15試合で35失点を喫している守備。これまでを振り返ってみれば、失点の要因は「ちょっとしたところ」にあるのかもしれません。しかし、その「ちょっとしたところ」が必ず、しかも複数回起こるところに大きな問題があります。川崎戦も失点を喫したシーン以外は上手くやれていたと思います。しかし、失点シーンだけを切り取れば、あまりにもあっさりと、そして簡単に崩されてしまいました。そこに負け続ける原因があると思っています。

 リーグ戦は勝数を争うのではなく勝点を争うものです。最優先されるのは、どんな状態に陥ろうとも勝点を積み重ねること。それが大前提だと私は思っています。特効薬はありません。けれど、篠田監督が指揮を執るようになってから積み重ねてきたトレーニングが今の攻撃を作っているように、トレーニングは必ず結果に現れます。良くなっては来たけれど決定的な何かが欠けている守備と真っ向から向き合わないといけない。そんな思いを強くした試合でした。

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