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今シーズンを決める1カ月



 少々遅くなりましたが大分戦の感想について。多くの方が感じていらっしゃる通り「チームはまだできていない」というのが率直な感想です。新しい戦力が合流した直後は、裏のスペースをシンプルに突くだけではなく、中盤の高い位置に起点を作り、MFが何人も絡みながらボールを細かくつないでゴールに迫る姿が見られたのですが、その姿を見ることができなくなって久しく、開幕戦に敗れた後の練習試合では、同じような戦い方が続いています。

 一番大きな問題は、チームとして何をしようとしているのかが見えてこないことだと感じています。高い位置からボールを追うのでもなく、リトリートしてカウンターを狙うのでもなく、また、裏をシンプルに狙うのでもなければ、細かくボールをつないでビルドアップするわけでもない。「攻守に渡って求めていることを、選手たちはきっちりとやってくれた」とは、試合後の篠田善之監督の言葉ですが、1人、1人は頑張っていても、その頑張りが線でつながっていないように思います。

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 もともとアビスパは、課題を修正するためや、目指すサッカーを実現するために、あるプレーや戦術に特化したトレーニングをすることはありません。実戦形式のトレーニングと練習試合を繰り返す中でチームの熟成度を上げていくのが篠田監督のやり方で、そういう観点から言えば、様々な事情で、開幕前に練習試合を思うように重ねられなかったことが響いているのかもしれません。また、新たに加わった選手との融合が遅れているのも、原因の一つだと思っています。何かが悪いというよりも、全体的なバランスの悪さを感じます。

 Jリーグは4/23に再開しますが、いわば、改めてシーズンが開幕するようなもの。与えられた1カ月間は、チームを成熟度を上げるには十分で、必要以上に慌てることはないと思っています。ただし、変則スケジュールで行われることが予想されるシーズンでは、戦いながら修正を加えることは難しいのが現実で、この1カ月に今シーズンの行方がかかっているとも言えます。そういう意味では、4/2のチャリティマッチで、今までと違った姿を見せることが大事だと思っています。

 その反面、清々しい戦いを見せてくれたのが、控え選手中心のチームでした。この日は大分を6-1(3、4本目トータル)と一蹴。シーズンが開幕してから常にアグレッシブな姿勢を貫いて結果を出し続けています。対戦相手も控えメンバー中心であることは差し引いて考える必要はありますが、彼らの戦いぶりはトップチームへの大きな刺激になっています。そして、結果を出してアピールし続けている選手にチャンスを与えることも、チームに勢いを取り戻させる方法のひとつかもしれません。

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気持ちを新たに



 冷たく、強い風が吹いた25日の雁の巣球技場。3月下旬にも拘わらず、まるで冬に戻ってしまったような天候に、寒さに耐えながら取材になりました。しかし、ピッチの上にはハツラツとボールを追う選手たちの姿がありました。ピッチの上に響く大きな声。キレを感じさせる動き。4日間のオフの前は、どことなく、どんよりとした空気が漂っていた雁の巣球技場でしたが、チームは新たな気持ちで前に向かって進み始めたようです。

 非常に難しい期間だったと思います。日本を襲った未曾有の大災害の前に、はたしてサッカーをしていてもいいのだろうかと言う思い。Jリーグ再開の目途が立たない中、何を目標に準備をすればいいのかが見えなくなった毎日。サッカーをすることの意味さえ不明確になってしまった日々は、選手たちのメンタル面で非常に大きな負担を与えていたように思います。そんな状況の中で自分たちのサッカーを表現できるわけもなく、雁の巣球技場には、どことなくどんよりした空気が漂っていたものです。

 しかし、4日間のオフとJリーグ再開の決定は、選手たちの心の中をクリアにしてくれました。
「お客さんの前でプレーすることは特別なことだし、責任のあることだと改めて感じた。ピッチの上で僕たちがプロとして戦う姿を見せることで、勇気や希望を与えることができるはず。みんな心を痛めているし、それぞれが背負っているものがあるので、それをピッチの上でしっかりと表現したい」(中町公祐)

 そして、城後寿は次のように話しています。
「普通にサッカーができること。温かなご飯が食べられること。それは本当に幸せなことだと改めて実感した。被災地の方たちは、食事も満足に取れない中で必死に生きている。自分たちは、もっとがむしゃらにやらないといけないと感じている」(城後寿)
 それぞれが、いろんなことを考えながら過ごした4日間。「Jリーガーは、みんな特別な思いを感じている」(中町)。気持ちをリセットし、新たな思いを背負い、チームは動き出し始めました。

 難しい問題はこれからも続きます。しかし、いまやるべきことは、与えられた環境の中で、自分たちのやるべきことを、ひとつ、ひとつ積み重ねていくこと。それはいつの時でも変わりはありません。リーグ再開まで約1カ月。1日、1日を無駄なく過ごし、今の想いをピッチの上で存分に発揮してくれることを願っています。

いま思うこと



 15日に、アビスパ福岡が行った「東北地方太平洋沖地震」に対する復興支援の募金活動は、多くのサポーターの協力も得て、1,721,431円(その他、1 セント、10 元、10 ユーロセントの募金あり)の義援金が集まりました。集まった義援金は「福岡市市民局 防災・危機管理課」の義援金受付に全額寄付され、福岡に住む様々な人たちの想いとともに被災地の方たちに届けられることになります。みんなの想いが、少しでも被災地の方たちの力になることを願っています。

 実は、非常にナーバスになっている自分がいました。TV画面から、繰り返し流れてくる被災地の様子と、現在も正確な被害状況が把握できない状況から、日本がとてつもない事態に追い込まれていることは痛感していました。しかし、自分は悲惨な出来事を前に言葉を失うだけ。そして、現地の悲惨さをよそに、何も変わらない毎日を過ごしている。何もできない自分の無力さばかりが身に沁み、ただへこんでいるだけでした。情けない話ですが、パワーを失っていました。

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 そんな自分に、先ほど聞いていたラジオが力をくれました。「被災地の復興は、この先、10年も、20年もかかる。被害にあっていない人たちがやらなければいけないことは、これからたくさんある。だから、自分たちが元気を失ったらいけない。これから20年に渡って支援し続けるために、まずは元気に生活をしよう」。被災地の方たちは抱えきれないほどの想いを背負いながら必死になって生きている。それなのに、何の不自由もない自分がへこんでどうなるのか。目が覚める想いでした。

 そして、新天町で募金活動を行っていた中町公祐は、次のように話してくれました。
「海外のサッカー関係者も応援してくれているように、いろんな分野で日本を応援しようという輪が広がっている。自分たちも、自分たちにやれることをやろうという想いで募金活動を行った。被災地のことを思うと悲痛な思いでいっぱいだが、立ち止まって募金してくださる人たちの姿を見ていたら、日本中の人たちが一つになって、自分のやれることをやることが大切なんだと再認識した」

 いろんなことを思うと心は曇ったままです。だからと言って下を向いていても何も解決しない。まずは普段通りに生活をすること。そして、自分にできることをやっていこうと思います。今週のユーストの配信を中止にしたのは、そういう情けない事情もあってのことでしたが、来週から予定通り週1の配信を再開します。福岡が元気になることで、支援することができる状況を自分たちの中に作っておくことが、最終的には支援につながるのだと信じて。

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