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トンネルの出口はどこに



 よく集中して相手の良さを消した前半。先制点を奪われながら同点に追いついた場面。いずれも、選手たちが頑張りを見せたシーンだったと思います。しかし、サッカーの質の差、力の差が大きすぎました。42分までに無失点に抑えていたとはいえ、切り替えの速さ、ひとつのボールに何人もの選手が連動する動き、緩急の変化等々、やっているサッカーの違いは歴然としていました。「もっとやれるはず」ではなく、これが福岡の力。それを認めるところからスタートするしかありません。

 第1クールの低迷の最大の原因は、攻守に渡ってチームの形がないことにあると思います。目指すサッカーはポゼッションサッカー。高い位置でボールを奪って、人もボールも動かしながら、サイドで数的優位を作って攻めるのがチームのコンセプトです。しかし、走る質の低さはいかんともしがたく、ボールを取る位置、スピードアップするタイミングなど、コンセプトを実行に移すための具体的な形が定まっていません。自分たちのリズムのときはそこそこ戦えても、一度相手のリズムになってしまうと立て直せなくなるのは、戻るべき場所がないからだと思います。

 実は、12節の札幌戦、そしてC大阪戦のそれぞれ前日練習で、ある光景が見られました。札幌戦では主力選手がボードの前に集まって、C大阪戦では監督と数人の選手が集まって、なにやら話し込んでいました。いずれも中心になっていてたのは丹羽大輝。対戦相手に対してどう守るのか、チームとしてどのような守り方をするのかを、丹羽を中心に具体的に確認していたのです。前半だけと言えばそれまでですが、丹羽が先発した札幌、仙台、そして、C大阪戦とも前半の守備が落ち着いていたのは偶然ではありません。

「○○しよう」「○○に注意しよう」ではなく、「○○するために、具体的にどうプレーするのか」を明確にしなければいけません。それを全員が理解して、具体的にトレーニングに落とし込むこと。そして、選手全員がそれぞれの役割を妥協せずに実行に移すこと。それをお互いに徹底して求めあうこと。それが今のチームには必要です。分かるまで徹底して伝える。理解するまで徹底して食い下がる。できるまで絶対にやめない。自分が役割を果たすのは当たり前。それだけではなく仲間にも厳しく求める。それを毎日繰り返す。そういう当たり前のことを、当たり前にやれなければ、いまの状況に変化は生まれません。

 すぐに試合が来るJ2では結果を引きずっていては戦えません。しかし、気持ちを切り替えるだけなら何も変わりません。これだけ勝てないのはチームとしての力がないということ。「俺たちはやれるはず」ではなく、「このままではやれない」というところからスタートしない限り、いつまで経っても状況は変わりません。いきなりプレーが変わるわけではありませんが、怒鳴り合うくらいの迫力がいまは必要だと思います。
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勝たなければ始まらない

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 今日は中2日で戦う3連戦の最終戦。福岡は2日間でクールダウンと、C大阪対戦のシミュレーションを行って22日、大阪へ向かいました。チーム状況が難しいことに変わりはなく、しかも、C大阪は、昨シーズンに圧倒的な強さを発揮してJ2を駆け抜けた広島を上回る勝点を挙げている強豪。福岡にとっては非常に厳しい試合と言えます。しかし、相手がどこであろうと、強かろうが、そうでなかろうが、とにかく勝たない限り何も始まらないのが今の福岡。やるしかありません。

 試合でリズムを刻むためのポイントは、いかに中盤を機能させるかということ。その中盤の要としてプレーする鈴木惇は、今日の試合に向けて次のように話します。
「自分たちのために勝たないといけない試合。相手どうこうよりも勝って流れを引き戻さなければいけない。勝点をとれば何か違うものが得られると思う。前節は、自分が動いたことでチームにチャンスはできたが、そこからボールに絡めなかった。動いて周りに任せるだけじゃなく、そこから自分がもう1回ボールをもらって、ラストパスやシュートを打てるようにしたい」

 そして、「失うものは100%ないと思う。後手に入らず、前から行って点を取って勝ちたい」と話してくれたのは大久保哲哉。中盤からのサポートを受けられず、機能しない中盤の守備をカバーすべく献身的に走り回り、本来のFWとしての仕事に力を割けない現状に、たまっているストレスは相当なものだと思います。けれども、あくまでも前向きな姿勢は崩していません。

「それを言っても仕方がない。マイナスに考えたら悪くなるばかり。ゴール前にいたいが、それではボールも触れないし、ゲームも作れない。ある程度下がって、捌いて、そこからゴール前に入っていく。それを繰り返すしか今はない」(大久保哲哉)。

 さて、チームが勝てていないことで様々なところに動揺が広がっているように思います。チーム始動日から彼らのトレーニングのほぼ全てを見てきた私も、このような状況は全く考えていませんでした。私の味方が甘かったといえばそれまでですが、自分たちを変えようと必死に準備してきた日々も、ほんの少し歯車が狂えば、あっという間に意味を成さなくなってしまう現実を見るにつけ、改めてサッカーの怖さを痛感しています。

 ここまで勝てなければ、誰かの責任というよりも、チーム全員の責任と言うべきで、どんな手を打っても、まずはチームとしての最低限の機能を果たさない限り、何の効果もないと思います。とにかく勝つこと。それが最初の一歩です。まずは、あらゆる雑念を捨てること。そして、互いに許しあうのではなく、互いに叱責しあうのでもなく、互いに高いレベルを求め合ってボールを追い、ゴールを目指すことです。もし、それが出来ないのであれば、そこまでのチームだったと思うしかありません。
 難しいC大阪戦。でも、彼らが何かを見せてくれることを期待して長居スタジアムへ出かけようと思います。

見えない出口



 何とも言い難い試合でした。マッチレポートについてはJ's GOALに掲載されている通り。人もボールも動かして挙げた同点ゴールは、ポゼッションサッカーのお手本ともいえる素晴らしいゴールでしたが、自分たちが目指すスタイルでボールを動かしたのは、このゴールの前後を合わせて10分間程度。再びリードを許してからは、いつもの連動を書いた組織に逆戻り。何回試合をしても、同じことを繰り返すチームにトンネルの出口を見つけられずにいます。

 一番気になるのは個人戦術の部分。チームの組織の完成度、戦術の浸透度以前の問題の部分です。以前よりは少なくなってきたとはいえ、この日も大事なところでミスを連発。奪われた1、2、4失点目は相手にパスを渡してしまったところから奪われたもの。3点目も相手のパスカットから始まりました。たとえ、この先いいサッカーができるようになったとしても、個人の部分でこれだけミスが出ては、主導権を奪って試合を進めるのは非常に難しいと思います。

 ルーズな守備も一向に改善する気配を見せません。1失点目は右サイドの高い位置で、2失点目は左サイドへ追い込んだところで2人でボールホルダーを囲んでいました。本来なら危険度は非常に低かったはずですが、間合いを詰めて相手にプレッシャーを与えることをせず、ボールを奪いきる動作も見せず、簡単に抜け出されたところで決定的な仕事をさせてしまいました。4失点目は自陣内での相手のスローインながら、全員がボールウォッチャーになって無抵抗のままに奪われたゴール。一瞬、何事が起ったのかと目を疑うほどでした。

 そして、中盤の連動性のなさ。ポジションチェンジも、動き出しもない中盤は、ボールを運んでもすぐに詰まってしまうだけ。この日は、比較的いいリズムでボールが回っているように感じていましたが、1-2になってからは、サイドに追いやられているにもかかわらず、強引に狭いエリアに縦に仕掛けてボールをひっかけ、縦に急いでむやみにボールを前にいれるなど、自分たちでリズムを捨ててしまうような攻撃を繰り返しました。これでは、最終ラインと前線に負担がかかるばかりです。

 同点ゴールを挙げた形が福岡が目指すサッカーと言えますが、個人の意識に起因しているとも言うべき部分が改善されない限り、思い描いたサッカーはできるはずもありません。いずれも個人の取り組み姿勢によつて改善できる部分ですが、それが、いつまでも繰り返されるところにチームとしての最大の問題があるように思います。結果さえ出せば、何か違ったものが見えてくるとは思いますが、いまは非常に厳しい状況にあるとしか言いようがありません。

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