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調整は順調

順調な回復ぶりを見せる久藤清一。九産大との練習試合では随所に「らしい」プレーを見せた

 高橋泰のスーパーゴールで劇的な勝利を挙げた翌日、雁の巣球技場で行われたのは九産大との練習試合。平日の11:00からという時間帯でしたが、雁の巣球技場には平日とは思えないほど多くの見学者が足を運んでいました。それにしても先発メンバーの顔ぶれは豪華そのもの。このままJ2のリーグ戦に参加しても全く遜色のないチームです。1人、1人の顔を見ていると、改めて、いい質をもった選手たちが集まっているのだなと感じます。

 試合内容も非常に引き締まったものになりました。それは、九産大が頑張ったというよりも、福岡の選手たちが非常に高いモチベーションで臨んでいたからです。いくつかのポジションを動かし、2トップを変えた後半は、風下だったこともあり、チームとしてのパフォーマンスは落ちましたが、前半は全く九産大を相手にせず。一切力を緩めることなく4ゴールを記録しました。アマチュアとの練習試合で、これほど高い集中力と緊張感を伴った試合ができるのは、それだけチームの状況がいいという証拠だと思います。

久永辰徳も豊富な運動量と、アグレッシブなプレーをも見せて、先発復帰に猛アピール
丹羽は万全の状態をキープ。その準備する姿勢はプロそのもの
 さて、この試合の注目は膝の再手術を行い、復帰に向けてトレーニングを続ける久藤清一選手。前半はボランチとして、後半は右SHとして、トータルで65分間プレーしました。

 痛む膝をだまし、だましプレーしていた宮崎キャンプでは、あまり明るい表情が見られませんでしたが、明るい表情でプレーする姿からは、回復が順調であることを窺われます。特に、前半はボールを受けて、捌いて、チームをコントロール。随所にさすがと思わせるプレーを披露していました。復帰も遠くはなさそうです。

 そしてもう1人。猛烈にアピールしていたのが久永辰徳でした。運動量はピカイチで、左サイドから中央まで、時には前線に飛び出して存在感をアピール。局面でのボールの奪い合いでは、大学生相手に激しく体をぶつけてボールを奪い返すシーンも見せてくれました。久藤同様に、膝の様子と相談しながらのプレーですが、どんな状態であれ、自分の持っているものをすべて出すという姿勢からはプロとしての、そして今シーズンにかける強い思いが伝わってきました。

 そのほかの選手たちも、一様に好調を維持。ポジションを奪い取る気持ち、いつでも準備ができていることをアピール。ポジション争いは相変わらず激しく、誰が先発してもチームとしての力が変わらない状態が続いています。篠田監督も「本人たちも試合に出たいという気持ちでやってくれて、アピールしてくれた。よかった」と篠田善之監督も満足気な表情を見せていました。激しいポジション争いは強いチームの条件。次節の岐阜戦も、いい状態で臨めそうです。

激しく前線で競り合うアレックス。出場機会を求める気持ちは強い ゴールを狙う大山恭平。やや焦りもみられるが、落ち着いてプレーすることが何よりも肝要だ 日に日にSBらしくなっていく釘埼康臣。パワーとスピードでポジション奪取を狙う





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福岡の決定力

試合を終えたレベルファイブスタジアム。勝利の余韻を残して静かにたたずむ。

「福岡の決定力」。J's GOALの試合レポートのタイトルに使った言葉ですが、高橋泰の決勝ゴールが決まった瞬間、心の中で、そう絶叫していました。記者席で立ち上がって両手を突き上げて「よっしゃー」と声を上げたのは久しぶり。そのくらい素晴らしい、そして興奮するゴールでした。そして、シーズン終了後に、「あのゴールがあったから」と振り返ることになるであろうゴールだったと思います。さすがは高橋。どんな時でもゴールを狙うストライカーの本能を見せてくれたゴールでした。

 さて、この試合では二つの収穫がありました。ひとつは、栃木戦に引き続いてボールも、人も動く連動性のあるサッカーを見せてくれたことです。ウェリントンと鈴木惇で中盤を組み立てながら、FWと中へしぼってくる両SHとともに、ダイレクト、あるいは少ないタッチでボールを回し、サイドに空いたスペースを利用して両SBが駆け上がる、厚みと迫力のある攻撃を見せてくれました。両SBがどれだけフリーでボールを受けられるかが、福岡の攻撃のバロメーターですが、その形もよく作っていたと思います。

 そして最大の収穫は、試合を支配しながらもゴールが奪えず、時間の経過とともに悪い流れになった時に我慢できたことです。苦しい中でも、攻め上がる時は全員で前に出て、守る時は体を張ってボールを跳ね返す。全員が労を惜しまずに走り、ボールを追ったことで悪い流れを凌ぎ切りました。これまで、何度も指摘してきましたが、悪い流れの時に我慢しきれずに、そのままバランスを崩すのが福岡の数年来の課題。その克服に向けて一歩前へ進めたように思います。

 その一方で、課題は、攻めに出ようとするところ、あるいはフィニィッシュにかかろうとするところで、出し手と受け手のタイミングが合わずに何度もミスを繰り返したことです。連戦の疲労が蓄積し、思うように体が動かなかったことが最大の原因ですが、それにしても多すぎたと思いますし、横浜FCがミスのお付き合いをしてくれなかったら、別の展開になっていた危険性もありました。次節の岐阜戦までのインターバルは6日間。疲労を取って臨む試合で、どこまで改善できるか。それがこれからの戦いに向けての一つのポイントだと思います。

 全体を見れば、課題を残しながらも、少しずつ福岡の目指す形が見えてきました。ただし、まだ2試合だけ。この戦い方がコンスタントにできるようになって初めてJ1のゴールが見えてきます。そういう意味では、次の岐阜戦も、栃木、横浜に続いて大事な試合。ここでも同じサッカーを披露して、なおかつ、勝ちにこだわる戦い方をしなければなりません。それを繰り返していくことで、見えてきた形がチームの本当の力に変わっていくからです。いい準備をして、岐阜に乗り込んでほしいと思います。

W杯出場権、ほぼ手中に

スタンドに描きだされた日の丸と、「ALL FOR 2010」の文字。57276人のサポートを受けて、日本はW杯出場に王手をかけた.jpg

 さて、28日は埼玉スタジアム2002に行ってきました。ここ数年、代表人気の陰りが問題視されていましたが、さすがにW杯予選は別。16:30に浦和美園駅に着いたのですが、すでに大勢のサポーターでごった返していました。勝てば4大会連続のW杯出場に向けて王手がかかるとあって、キックオフの時間が近づくとともに人波が増え、最終的にスタジアムで代表チームを応援したのは57276人。その大観衆の中、中村俊輔のFKで奪った1点を守りきった日本代表は、W杯出場権獲得まで、あと勝点3に迫りました。

 選手たちには緊張感もあったのでしょう。直前に集合して戦わなければならない代表チームの難しさもあったのでしょう。内容的には、とても満足のいくものではなく、中村俊輔のFKが壁に当たらなかったら、どうなっていたか分からない試合でした。しかし、どんな形であれ、結果として勝点を重ねることがW杯予選では最優先。また、強いから勝つのではなく、勝ったほうが強いというのが勝負の世界の鉄則ですから、最高の結果と言えると思います。

 その一方で、どこかで物足りなさを感じることも否定できません。ボールは持てるけれども引いて守る相手を崩すことができない、巧さは感じるけれども力強さが感じられないなど、相変わらずの戦いぶりがその理由。また、この試合で言えば、相手が守りを固める狭いスペースを突破することにこだわって、バーレーンの守備陣に引っかかることを最後まで繰り返したことや、1点リードの終盤に攻めるのか、守るのか、チームの意思統一が徹底されていなかったのも、物足りなさを感じた理由でした。

 1998年フランスW杯に初出場を果たして以降、数々のアジアでの戦いを振り返れば、日本がアジアのトップレベルの力を維持していることは間違いありません。ただ、そこから先のレベルへステップアップする方法論はあっても、具体的な糸口を見つけられていないというのが、現在の日本代表の位置。いわば膠着状態にあると言えます。それが、2002年W杯以降、日本代表に閉塞感が漂っている原因のような気がします。

 そんなことを考えながら、この記事のタイトルをつけました。サッカーは何があるか分からないスポーツ。それがW杯予選であればなおさらのことです。それでも、スポーツ新聞のようなタイトルを敢えてつけたのは、何の問題もなく、当然のように勝利を重ねる試合を見せてほしいと思うからです。国際大会で、そんな試合をするのが難しいことは承知の上で、しかし、ここから先のレベルを目指すのなら、アジア内ではそのくらいの戦いを見せられなければいけないとも思います。残り3試合。次のステージに向けての可能性を見せてほしいと願っています。

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