フットボールな日々
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中倉一志

Author:中倉一志
Jリーグ登録フリーランスライター
福岡に住み、アビスパ福岡をはじめ九州のサッカーを中心に取材活動を続けている。「サッカー」と名前さえつけば、どんなカテゴリーでも見ることを信条としている。

[掲載媒体・出演番組等]
 KBC(九州朝日放送)テレビ・ラジオ
 天神FM「バモス・アビスパ」
 週間「サッカーマガジン」
 サッカー専門新聞「EL GOLAZO」
 アビスパ福岡イヤーブック
 Jリーグファンサイト「J's GOAL」
 sports navi「コラムコーナー」
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 他、多数

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失った勝点2
080630_試合を終えたホテルの一室で

 狙い通りのサッカーを展開した愛媛。最後まで何がしたいのかはっきりしなかった福岡。そんな印象が強く残ります。愛媛のミスに救われた感もありますが、試合をコントロールしていたのは間違いなく愛媛でした。それでも、十分に勝ちが拾えたゲームでもあったように思います。愛媛ペースになったのも、福岡がやるべきことをやっていなかったから。そして、試合の進め方によっては、いくらでも流れを変えることができた試合だったと思います。勝点2を失ってしまった試合でした。

 失点シーンは防ぎようがあったようにも思いますが、サッカーで1失点はやむを得ないとも言えます。それ以上に、試合の進め方に非常にストレスを感じました。簡単に蹴ってしまってマイボールを相手に渡してしまったばかりか、マンマークの強さも発揮できず。愛媛がミスを繰り返したことで大事には至りませんでしたが、1試合を通して、フワフワと試合をしてしまいました。締めるべきところを締めきれずに進めた試合は、押し気味に進めていた前半でさえ、いつかやられるという不安を消せませんでした。

 最大の原因はボールの収まりどころがなかったことだと思います。苦しい時も、これから攻めようという時も、ボールを預けるところがないため、ただ流れのままにズルズルと試合を進めることになっていました。特に愛媛のペースになった後半はこの傾向が顕著で、前線でキープできなかったことで、愛媛の前に出るパワーを抑えることができなかったように思います。結果論かも知れませんが、もう少し大久保哲哉の投入が早ければと思わずにはいられません。

 マイクが務めた左サイドも結果的に相手を勢いづかせることになったように思います。対面は横谷繁でしたが、最後まで気持ちよくプレーされてしまいました。そのため、久永辰徳が守備に追われて攻撃面での良さを発揮することが少なかったように思います。サイドは福岡にとっての生命線。攻めることで主導権を握って相手を下げさせたかったところでしたが、逆に、愛媛にボールを集められて突破を仕掛けられてしまいました。先制点を奪う活躍をしたマイクでしたが、慣れないポジションでは仕方なかったかもしれません。

 結局、久藤清一、田中佑昌の欠場がもろに試合に響いた格好になりましたが、後半戦に入るリーグでは、累積警告や疲労で主力メンバーが欠けることがあるのは当然のこと。その中で、どうやって勝点を取っていくかが求められるわけで、そういう点において課題を残したといえる試合でした。普段は控えに回ることが多い選手の戦術理解度を上げること、そして、主力を欠いた時の戦い方に工夫をすることの必要性が痛感された試合でした。