フットボールな日々
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中倉一志

Author:中倉一志
Jリーグ登録フリーランスライター
福岡に住み、アビスパ福岡をはじめ九州のサッカーを中心に取材活動を続けている。「サッカー」と名前さえつけば、どんなカテゴリーでも見ることを信条としている。

[掲載媒体・出演番組等]
 KBC(九州朝日放送)テレビ・ラジオ
 天神FM「バモス・アビスパ」
 週間「サッカーマガジン」
 サッカー専門新聞「EL GOLAZO」
 アビスパ福岡イヤーブック
 Jリーグファンサイト「J's GOAL」
 sports navi「コラムコーナー」
 online magazine 2002world.com
 他、多数

お仕事のご依頼がございましたら、是非お声かけ下さい >>> mail to



 

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C大阪戦を終えて思うこと
080622_雨中の熱戦も半歩及ばず

 第15節のC大阪戦から取り組んでいる、リベロを最後方に残すマンツーマンシステムが進化していることを示す試合でしたが、結果は敗戦。J1昇格のためには負けられない福岡にとって手痛い結果になってしまいました。大雨の影響で最悪ともいえるピッチコンディションの中、福岡も、C大阪も、狙い通りに試合を進め、ピンチには体を張り、そして狙い通りに決定機を作った試合。互いに持てる力を発揮した五分と五分の試合。それでも、たったひとつのプレーが勝敗を分けるのがサッカー。そういう試合だったと思います。

 これからのリーグ戦を戦うにあたって、福岡がどこまでやれるのかを計る試合。私自身はそのように捕らえていました。厳しい試合の中でどうやって勝点を取るのか。それが、この試合の焦点だったように思います。相手のボール支配率が高くなるのも想定の範囲内。事前のスカウティング通りに相手の弱点を的確に突き、マンマークをはがそうとしてくる相手を体を張って防ぎ、やるべきことがやれた試合でした。そういう意味では、これからの戦いに向けて明かりは見えたと私は思います。

 しかし、今の福岡にとって最も重要なことは目の前の試合で勝点を奪うこと。その上で、次の試合に向かって戦い方を進化させ、さらに勝点を重ねることです。試合内容にかかわらず、勝点が取れなければ置かれた状況は厳しくなるばかりで、内容的には肯定できても、結果は否定せざるを得ない状況にジレンマを感じざるを得ません。しかし、今の戦い方を進化させながら戦うことしか福岡に残された道はありません。

 早急に解決しなければならない課題は、交代選手の役割と責任をもっと明確にすることです。この傾向は山形戦から続くもので、この日のセットプレーからの失点も、守り方に問題があったというよりも、交代で入った選手がどこを、どのように守るのかということが明確になっていなかったことによるものだと思います。ベンチも、選手も、注意を払いさえすれば解決する問題。こういうことの繰り返しは無駄な失点を増やすだけです。

 一方で、リベロを務める布部陽功がDFラインを超えて前でボールをカットするシーンが見られたことや、DFが自分のマークすべき選手を捨てて危ないところを潰しにいくなど、今の戦い方がこなれてきている面も見えました。こうした変化の兆しを確実に自分たちのものにしていかなければなりません。また、カウンターも鋭くなりつつありますが、攻撃に転じたときに大久保哲哉の近くでプレーする選手を増やすことも取り組まなければならない課題だと思います。

 次節の岐阜戦で求められるのは当然ながら勝点3。そしてチームの更なる進化です。準備期間は短いですが、その両方を手に入れる試合をして欲しいと思います。