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中倉一志

Author:中倉一志
Jリーグ登録フリーランスライター
福岡に住み、アビスパ福岡をはじめ九州のサッカーを中心に取材活動を続けている。「サッカー」と名前さえつけば、どんなカテゴリーでも見ることを信条としている。

[掲載媒体・出演番組等]
 KBC(九州朝日放送)テレビ・ラジオ
 天神FM「バモス・アビスパ」
 週間「サッカーマガジン」
 サッカー専門新聞「EL GOLAZO」
 アビスパ福岡イヤーブック
 Jリーグファンサイト「J's GOAL」
 sports navi「コラムコーナー」
 online magazine 2002world.com
 他、多数

お仕事のご依頼がございましたら、是非お声かけ下さい >>> mail to



 

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広島お好み焼き・食べ歩き日記
熟練の技で焼き上げた一品。そば、キャベツ、生地、卵が一体となった味こそ、広島お好み焼きの真髄

 昨年の暮れに、広島お好み焼きの中でも大衆店の虜になった私。今回も、ターゲットを大衆路線に絞って3店を食べ歩いてきました。頼りは中国新聞の「炎の鉄板」に掲載された人気店一覧。昨年の暮れは、まさに「これぞソウルフード」と納得するに値するお店に行き当たったので、今回も期待に胸を膨らませて地図を片手に店を訪ねました。そして、今回の成果もばっちり。「これぞ、お好み焼きの真髄」というべきお店に出会いました。

 そのお店が「お好み焼き・やまね」。場所は中国新聞の裏手で、細い道に面してややひっそりと店を構えています。暖簾を潜るとお婆ちゃん4人グループが談笑中。いい雰囲気です。「健康がどうの、こうの」「だれそれさんの所の孫がどうの、こうの」「近所の家がどうの、こうの」。う〜ん、いいですねえ。まさしく、庶民の憩いの場所です。店の中は10人が囲める程度の大きな鉄板が1枚。後は何もありません。シンプル・イズ・ベストです。

おばちゃんはお好み焼きを残して奥へ(汗)。しかし、この間が旨さを引き出します。
人通りも少ない道路に、しかも控え目に店を構える「やまね」。本物の味は繁華街ではなく、こうした場所にこそ残っている。
 注文したのは定番の「肉玉そば」(現在は550円)。焼いてくれるおばちゃんは年の頃なら70半ば。店を開いて25年以上という熟練の技が見事です。まず鉄板の上に生地をうすく伸ばし、その隣に焼きそば麺を落とします。麺は炒めるのではなく、ソースで下味をつけて軽くほぐす程度。そして生地の上に、麺、キャベツ、もやし、肉(バラ肉3枚)の順に乗せて山を作ると、鮮やかな手つきでひっくり返します。

そして肉汁を全体に染み渡らせるために上からぎゅっと押さえた後は、ただひたすらほったらかし。そのまま奥に入ってしまいました(汗)。しばらくしてから出てきたおばちゃん。今度は水分を飛ばすために、もう一度上から押さえます。抑えるときに高くコテを振り上げる姿に熟練の技が感じられます。 う〜ん、出来上がりが待ち遠しい。

 最後に玉子を潰して広げたところへ本体を乗せ、もう一度ひっくり返してソースをたっぷりと塗って出来上がり。水分が程よく飛んでしっかりとした焼き加減です。そして口に運んでビックリ。肉、キャベツ、焼きそば、生地、玉子が完全に一体化しています。「焼きそばと野菜炒めを薄い生地で挟んだもの」とは全く別物。生地の下で蒸し焼きされたキャベツは十分に甘みが引き出され、肉の旨味が全体に行きわたっています。感激のあまり、「これが本物の広島のお好み焼きかあ」と心の中で一言。わざわざ訪ねて行った甲斐のある一品でした。

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