フットボールな日々
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中倉一志

Author:中倉一志
Jリーグ登録フリーランスライター
福岡に住み、アビスパ福岡をはじめ九州のサッカーを中心に取材活動を続けている。「サッカー」と名前さえつけば、どんなカテゴリーでも見ることを信条としている。

[掲載媒体・出演番組等]
 KBC(九州朝日放送)テレビ・ラジオ
 天神FM「バモス・アビスパ」
 週間「サッカーマガジン」
 サッカー専門新聞「EL GOLAZO」
 アビスパ福岡イヤーブック
 Jリーグファンサイト「J's GOAL」
 sports navi「コラムコーナー」
 online magazine 2002world.com
 他、多数

お仕事のご依頼がございましたら、是非お声かけ下さい >>> mail to



 

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突きつけられた現実
080612_雨のレベルファイブスタジアム

 完敗でした。正直に言ってもっとやれると思っていましたが、厳しい現実を突きつけられた感じでいます。チームの雰囲気も、トレーニングの様子も決して悪いものではありませんでしたが、それでも、あれだけの差を見せつけられるということは、現時点では互いの間に明確な力の差があることを認めざるを得ないと感じています。自分たちのリズムなら互角に戦えても、相手に仕掛けられると全く対応できない。それが今の福岡の現実だと思います。

 個々の能力の差はないと思います。ただ、チームの対応能力には歴然とした差がありました。記者会見で小林伸二監督(山形)が話したように、前半の我慢比べのイニシアティブを握っていたのは福岡でした。「最初はきつかった。前にボールが入らなかった」と宮沢克行も振り返っています。結局、山形は無理をせずに無失点で切り抜けることを選択しましたが、思うように試合を進められないのなら最低限の仕事をして反撃の機会を待つ、そんな姿勢がチームとして徹底できていたように思います。

 翻って福岡。後半開始から前に出てきた山形に対してなす術もなくラインを下げると、空いたスペースを使って自由に攻撃参加する秋葉勝に引っかき回されて守備が崩壊。マークがぼやけてしまいました。前半の展開から見て、立ち上がりに山形が前から来るのは想定されていたこと。しかし、福岡はそれに対応することができませんでした。そして、チームのバランスを崩したまま失った2点目、ペナルティエリア内にあっさりとフリーで入られて奪われた3点目は、まるで第1クールを見ているかのようでした。

 中2日というスケジュールでは、オールコートで90分間にわたってマンマークを敢行する福岡にとっては、フィジカルコンディションを回復させるには十分な時間ではありませんでした。コンディションが整っていればという思いもありますが、マンマークで戦うのであれば、蓄積する疲労に付き合いながらゲームを進めるのが大前提。コンディションが整わないことが敗戦の理由であれば、この先も同じことを繰り返します。疲れた中でどう戦うか。そういう点でも、チームとしての対応能力が不足していたように思います。

 そして致命的な課題は2列目から上がってくる選手を全くと言っていいほど捕まえられないことです。これは第1クールから続く課題で、現在のシステムに変えてからも修正できていません。これはフィジカルと切り離して考えるべき課題。他のチームは、既にこの部分については分析しているでしょうから、今後のリーグ戦を戦っていく上で早急に改善する必要があります。

 しかし、下を向いても何も解決はしません。現状を謙虚に受け止めた上で、その課題に対して前向きに取り組まなければなりません。それが、これからのリーグ戦の行方を左右することになるからです。