フットボールな日々
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中倉一志

Author:中倉一志
Jリーグ登録フリーランスライター
福岡に住み、アビスパ福岡をはじめ九州のサッカーを中心に取材活動を続けている。「サッカー」と名前さえつけば、どんなカテゴリーでも見ることを信条としている。

[掲載媒体・出演番組等]
 KBC(九州朝日放送)テレビ・ラジオ
 天神FM「バモス・アビスパ」
 週間「サッカーマガジン」
 サッカー専門新聞「EL GOLAZO」
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 Jリーグファンサイト「J's GOAL」
 sports navi「コラムコーナー」
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 他、多数

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第3次予選突破へ第一歩
3次予選突破へ第一歩

 アウェーでバーレーンに敗れたことで注目を集めていたW杯3次予選のオマーン戦。簡単な戦いではなかったはずですが、ふたを開けてみれば3−0の快勝。「今日は日本が勝者としてふさわしい内容だった。ゴールというのは様々な戦術や戦略を組み立てて決めるものだが、そういう意味で日本はよかった。我々もがんばったが、早い時間に先制されたことが我々の敗因だったと思う」。フリオ・セサール・リバス・ブラオビッチ監督(オマーン代表)も脱帽せざるを得なかったようです。

 W杯予選突破を意識した、現実的で冷静な、そして巧みな試合運びだったと思います。親善試合で見せた長友佑都の大胆なオーバーラップや、駒野友一の攻撃参加は、やや自嘲気味ではありましたが、それも計算づくのこと。まずは失点しないことを意識しつつ、それでいてきっちりとゴールは奪う。FIFAランキングでいえば格下の相手とはいえ、W杯予選という何が起こるか分からない舞台で、見事なまでにゲームをコントロールして見せた日本代表にたくましさを感じた1戦でした。

 ハーフウェイライン近くまで引いて日本の出方を窺うオマーンに対し、不用意に攻めずにしっかりとボールを回し、時折、縦に楔のボールを打ち込んではジャブを放ち、そしてチャンスと見るや、瞬時にスピードを上げてゴールを目指す。攻めに出る時と、ポゼッションに徹する時のコントロールが見事でした。そして、岡田ジャパンの特長である奪われた後の守備への切り替えの速さが随所に出た試合でもありました。ミスも少なくなかった試合でしたが、この守備意識の高さが試合展開を安定したものにしていました。

 それでも90分間にわたってゲームをコントロールするのは難しいもの。前半の早いうちに2得点を挙げたことで、前半の終盤はややこう着状態に陥りましたが、「少しボールの動かし方が遅くなったのと、11番を離し気味でプレッシャーがかけられなくなったのでHTでそれを修正した」との岡田武史監督の言葉通り、後半の立ち上がりに高い位置での連動したプレスでボールをリズムを修正。この切り替えも見事でした。岡田監督はいくつかの課題を口にしましたが、まずは満足のいく内容だったと思います。

 さて、それでもまだ3次予選突破が決まったわけではありません。各メディアは山は越えたとの報道をしていますが、最後まで何があるか分からないのが国際試合であり、W杯予選。突破が決まるまでは安心できる瞬間はただの一度もありません。ましてや、この日のオマーンは怪我や、出場停止で主力選手の多くを欠く布陣。週末に戦うアウェーマーン戦は、この日の試合とは全く違う性質のものになるはずです。新たな気持ちと、目の前の一戦にすべてをかける精神で戦ってほしいと思います。