フットボールな日々
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中倉一志

Author:中倉一志
Jリーグ登録フリーランスライター
福岡に住み、アビスパ福岡をはじめ九州のサッカーを中心に取材活動を続けている。「サッカー」と名前さえつけば、どんなカテゴリーでも見ることを信条としている。

[掲載媒体・出演番組等]
 KBC(九州朝日放送)テレビ・ラジオ
 天神FM「バモス・アビスパ」
 週間「サッカーマガジン」
 サッカー専門新聞「EL GOLAZO」
 アビスパ福岡イヤーブック
 Jリーグファンサイト「J's GOAL」
 sports navi「コラムコーナー」
 online magazine 2002world.com
 他、多数

お仕事のご依頼がございましたら、是非お声かけ下さい >>> mail to



 

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完勝!九州ダービー
080601_戦いを終えたベストアメニティスタジアム

 見事な勝利でした。C大阪戦から始めた3バックの後ろに布部陽功を余らせる布陣は、この日も機能。1失点を喫したものの、失点シーン以外では鳥栖にサッカーをさせずに勝利を手にしました。どの選手に聞いても帰ってくる言葉は「やることがはっきりしていて、個々の責任が明確になっている」というもの。現在の布陣は個人の能力で守る、いわばサッカーの原点というか、原始的ともいえる布陣ですが、それが個々の能力を発揮させることにつながっています。

 仙台戦同様、全員が90分間に渡って気迫を持ってファイトしたことが勝利の要因ですが、その中でも、これ以上ない働きを見せたのが中盤に並んだ久永辰徳、タレイ、久藤清一の3人でした。リトバルスキー監督が試合のカギを握ると見ていた3人に求めていたものは、鳥栖のボランチにプレスをかけること、両WBの後ろをカバーすること、2ndボールを拾うこと、そして、大久保と入れ替わって前のスペースへ飛び出すこと。与えられた役割は山ほどありましたが、その、ひとつ、ひとつを見事なまでにやってのけました。

 そして、運動量が減ってくる終盤の苦しい時間帯を支えたのは大久保哲哉と中島崇典。高い位置でボールを受けてチームに余裕と時間を与えていました。特に中島は、2人、3人と相手を引き付けてはボールをキープ。するすると縦へ抜けだし、あるいはファールを誘い、鳥栖にペースを与えませんでした。最後まで落ち着いてゲームをコントロールする大人の戦いができたのも、この2人の働きがあったからこそ。頼もしさを感じさせてくれるプレーでした。

 その一方で、鳥栖が前回の対戦同様に、福岡の出方を窺うような戦い方をしてくれたことも試合の流れに影響を与えました。鳥栖にしてみれば、現段階での互いの位置関係や、チームの勢い、あるいはこれからのリーグ戦を考慮した上での戦い方だったと思いますが、結果として、福岡にとっては好都合でした。しかし、福岡が勝ち続ければ他のチームからのマークは厳しくなりますし、福岡の特徴を潰す動きをしてくるのは明らか。勝っても満足せず、自分たちのサッカーを突き詰めていく作業を続けなければいけません。

 とりあえず、第2クールは連勝でスタート。ピッチの上で自分たちの力を精一杯に発揮する選手。そのチームを後押しすべく熱い応援を送ってくれるサポーター。チームはいい状態に向かいつつあることは確かなようです。ただし、J1昇格の目標に向けて勝ち続けるしかない厳しい状況に変わりはありません。喜びは1日だけにして、次の試合に向けて、引き続き危機感を持ったトレーニングを積んでほしいと思います。