フットボールな日々
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中倉一志

Author:中倉一志
Jリーグ登録フリーランスライター
福岡に住み、アビスパ福岡をはじめ九州のサッカーを中心に取材活動を続けている。「サッカー」と名前さえつけば、どんなカテゴリーでも見ることを信条としている。

[掲載媒体・出演番組等]
 KBC(九州朝日放送)テレビ・ラジオ
 天神FM「バモス・アビスパ」
 週間「サッカーマガジン」
 サッカー専門新聞「EL GOLAZO」
 アビスパ福岡イヤーブック
 Jリーグファンサイト「J's GOAL」
 sports navi「コラムコーナー」
 online magazine 2002world.com
 他、多数

お仕事のご依頼がございましたら、是非お声かけ下さい >>> mail to



 

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ひとつになったスタジアム
080528_久しぶりの勝利

 ぼーっとしているうちに(汗)、仙台戦から3日も過ぎてしまいました。選手たちの思いの全てが伝わってくる素晴らしいゲームに何か書こうと思いつつ、言葉で表現すると、かえって陳腐になってしまうような気もして・・・。まあ、言い訳はこのくらいにして(汗)、久しぶりに更新したいと思います。

 戦術だとか、クラブ内のゴタゴタだとか、リトバルスキー監督の去就問題だとか、そんなものを通り越して、ただサッカーを思い切りプレーする、勝利のために、今持っているる全ての力をピッチの上で発揮する、それを表現してくれた試合だったと思います。3バックの後ろにスイーパーを置くシステム。そしてオールコートをマンマークで相手を捕まえる戦術。仙台メディアからは「変わったやり方」と言われてしまいましたが(汗)、そんなことなどどうでもいい。とにかく、選手たちの気持ちが伝わってくる試合でした。

 総じて言えば不器用な戦い方だったかもしれません。決して洗練された戦い方でもなく、鮮やかな崩しがあったわけでもありません。ボールを保持しても、仕掛けられずに最終ラインで回すというシーンも見られました。しかし、ひたむきでした。目の前の相手に負けない。ボールを奪われたらすぐに奪い返しに行く。仲間のミスは全員でカバーする。泥臭くキープする。そして、思い切って仕掛ける。とにかく、それを90分間表現してくれました。

 攻守に渡って献身的に動き回った大久保哲哉。鮮やかにボールを配った鈴木惇。積極的にエリア内に顔を出した田中佑昌。攻撃的なセンスを発揮した中島崇典。中盤のあらゆる所に顔を出した久藤清一。高い位置に出て行くだけではなく守備にも汗をかいたタレイ。熱い気持ちをボールにぶつけた柳楽智和。仙台の左サイドの攻撃を封じた山形辰徳。これまでの悔しさを払拭しようとプレーした長野聡。胸に秘めた思いをボールにぶつけることで表現した布部陽功。チームのピンチを冷静な判断で救った神山竜一。そして、交代で出場した黒部光昭、久永辰徳、マーク・ルダンも必死なプレーを見せてくれました。

 どんなことがあろうと、何が待っていようと、100%の力をピッチにぶつけることで乗り越える。それがプロサッカー選手。彼らの姿はそう語っているように見えました。サポーター団体が応援を自粛する中、自然発生的に起こった拍手が次第に大きくなり、選手交代の際にスタンディングオベーションが起き、そしてロスタイムに起こった手拍子がスタンド全体に広がったレベルファイブスタジアム。そうさせたのは選手たちの気持ちのこもったプレー。ここまでのベストゲームだったと思います。