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クラブの決断
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世間で言われている「3試合の結果」ということではなく、第1クールの結果、内容を見て、解任も致しかたなしと思っていましたが、すでに報道されている通り、クラブが出した結論は「リトバルスキー監督続投」というものでした。C大阪戦では多少なりとも手応えが感じられたとはいえ、課題は山積している中での続投という決断は、クラブを囲む様々な問題を総合判断しての結論だとしても、正直、意外な気持ちで受け止めています。
この結果を受けて、布部陽功、そして久永辰徳は次のように話してくれました。
「ピッチの上で集中してやりたい。その一方で、同じ失敗を繰り返してきたということもあるので、しっかりと話したい。こういう状況だからこそ、ひとつにならなといけない。話し合うことが必要だと思う」(布部陽功)
「ここ数試合、選手が言い分けをしやすい状況にあった。自分はそれは好きではない。それがなくなったので、あとは昇格に向けてひとつ、ひとつクリアしたい。一番つらい思いをしているのはサポーター。彼らに対して、次のホームの試合で勝つのが僕たちの答え。勝利に執着して、ボールを追いかけて、今の流れをホームで変えたい」(久永辰徳)
様々な状況の中での最終決断だったとはいえ、チーム状況が最悪の中、選手たちに監督の去就云々という余計なプレッシャーを背負わせ、さらに仙台との対戦も、その余波の中で戦わなければならないという状況を作ってしまったフロントの責任は重いと言えます。結論そのものはクラブの考えを優先するしかありませんが、どんな結論にせよ、もっと早く出せなかったのかという思いが消えません。優柔不断な対応が3試合を無駄にしてしまったと言っても過言ではありません。
また、14試合を戦っての結果は本当の実力。同じ体制、同じやり方で進めば、同じ結果しか生まれません。今の状況は昨シーズンの東京Vに似ているとも言えなくはないですが、福岡にフッキはいません。続投にせよ、解任にせよ、「何か」を大きく変えない限りチーム状況が変わらないことは明らかで、それが出来なければ、チームはさらに泥沼に陥る危険性があります。そして残念ながら、今のチームには自らを大きく変革させる力はありません。
その中で、この決断を正しいものにするためには、フロントが死に物狂いでチームを変革させる「何か」を起こさなければいけません。しかも、早急に、見える形で。シーズンの三分の一が終わった時点では、時間も、余裕も、説明している時間さえもない。しかも、チームは引き分けさえも許されない状況に置かれています。フロントに求められるのは、チームが迷うことなく力を発揮できる環境を作ること、チームが迷うことなく進めるように最大の後押しをすること、そして勝ち続ける力を与えること。すべてはフロントの態度と行動にかかっていると言えます。
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変わらぬ流れと手応え
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過去4戦とは違って、落ち着いた、狙い通りのサッカーを展開していましたが、結果は敗戦。「(初ゴールも)全然嬉しくないです。今日は勝ち試合だったのに」と柳楽智和も厳しい表情で試合を振り返りました。この日はオールコートでマンマークするシステムで臨みましたが、それぞれが相手を自由にせず、C大阪の良さを消し、そしてパスを丁寧につないでC大阪のゴール前まで運んでいました。しかし、ひとつのミスが命取りになってしまいました。
この日の福岡は、3枚のDFラインの後ろにスイーパーとして布部を置き、中盤を5人、前線は大久保哲哉の1トップという布陣。原則としてマークの受け渡しをせずに、相手に徹底的についていくという戦い方でした。この布陣がチームにひとつの道を示したように思います。過去2戦の3バックよりも個々の役割がさらにはっきりしたことで、ファーストディフェンダーが明確になり守備が安定。90分間にわたって落ち着いたゲームができたのは、そのためでした。
そして、チームに一体感が感じられるようにもなりました。「自分たちが出来るというのを、またみんな感じたと思う。しっかりボールをつないで相手ゴールまで運べるというのが分かった」(布部陽功)。その要因は、守備において個々が自分の役割を責任を持って果たしたからでした。逆にいえば、チームが機能するためには、1人、1人が自らの責任を果たすということが欠かせないという当たり前のことを改めて知らされた試合だったとも言えます。
一方で、C大阪との間に差を感じさせられる場面もありました。一番の違いは仕掛ける姿勢。ボールホルダーがまず仕掛けようとするC大阪と、ボールは回すものの肝心なところで仕掛けられない福岡との差は明確でした。そして、狙い通りに試合を進めながらも、結果的には2失点という事実は、やはり守備に問題を抱えていると言わざるを得ません。失点の直接的な要因は香川の突破と自らのミスでしたが、肝心なところで踏ん張れないという事実が今の福岡を物語っています。
結論として流れを変えられたのかと問われれば「否」と答えるしかありません。この日のシステムも緊急避難的なもので長く続けられるものではないでしょうし、他にも解決しなければならない課題は山積しています。しかし、トンネルの出口の明かりが見えたという点では、ようやく手応えがつかめた試合でもありました。あとはひとつ、ひとつ積み重ねていくしかありません。14位という現実から目をそらさないこと、そして、この日のように個々の役割を責任を持って遂行すること。そこから始めるしかありません。
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