フットボールな日々
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中倉一志

Author:中倉一志
Jリーグ登録フリーランスライター
福岡に住み、アビスパ福岡をはじめ九州のサッカーを中心に取材活動を続けている。「サッカー」と名前さえつけば、どんなカテゴリーでも見ることを信条としている。

[掲載媒体・出演番組等]
 KBC(九州朝日放送)テレビ・ラジオ
 天神FM「バモス・アビスパ」
 週間「サッカーマガジン」
 サッカー専門新聞「EL GOLAZO」
 アビスパ福岡イヤーブック
 Jリーグファンサイト「J's GOAL」
 sports navi「コラムコーナー」
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 他、多数

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激しく、そして厳しく
頼もしい選手が帰ってきた

 14日、11:00過ぎから始まったゲーム形式の練習は合計6本にも及びました。フルコートを使った紅白戦から始まり、ピッチの長さを80メートル程度に短縮した9対9、そして最後はフィールドをフットサル程度にしてのミニゲーム。12:00までの予定のトレーニングが終わったのは13:00を過ぎてからでした。その狙いをリトバルスキー監督は「90分間集中力が維持できていない。それを修正するためにゲームと同じ状況下でトレーニングをするため」と話しました。

 激しい。ゲーム形式の練習はその一言でした。コーチングはもちろんのこと、ポジショニングのミスや、曖昧なの守り方に対しては激しい叱責の声が容赦なく飛びます。この日の最後になったミニゲームでは、けんか腰になって怒鳴り合うシーンも見られました。春のトレーニングキャンプでも見られた光景ですが、その時とは少し様子が違います。より厳しいというか、遠慮がないというか。トレーニングを終えても険しい表情のまま引き揚げる選手もいました。これはキャンプにはなかったことです。

「仲がいい=チームワークがとれている」ということではありません。チームとは、性格も、考え方も、特徴も違う選手の集合体。それぞれが異なった考えを持っていること自体は問題ではありません。必要なことは、チーム共通の目標を達成するために与えられた役割と責任を全員が理解すること。そして、その責任を果たすことにあります。誰かが責任を果たせなければチームの目標は達成できません。自分自身にはもちろん、仲間に対しても責任を果たすよう強く要求することも選手の責任と言えます。

 遠慮、会釈のない要求は、一時的な感情のぶつかり合いを招くかもしれません。しかし、そうすることでチームから妥協が消え、どこかでずれている役割や責任についての理解が明確になっていきます。励まし、慰めあうことで、どこか曖昧になっていたものが形をもって目の前に現れることにもなります。それがプロサッカーチームにとってのコミュニケーションの取り方。それが「勝利に向かってひとつになる」ということだと思います。福岡にとってはいい傾向。あとは、この厳しさを継続することです。

 そして、頼もしい選手が戻ってきました。久藤清一。左ハムストリング筋挫傷で戦列を離れていましたが、フルコートの紅白戦15分×2本ではレギュラー組のボランチとしてプレー。時折、厳しい表情で味方に指示を与えながらの30分間でした。「ボール感覚はまだまだ。まだミスが多い。もう少しやらないと」とは本人の弁。大事をとって、紅白戦が終わったところでトレーニングを上がりましたが、フィジカルコンディションは問題なく回復しているようです。早ければ、次節の横浜FC戦での復帰があるかも知れません。