フットボールな日々
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中倉一志

Author:中倉一志
Jリーグ登録フリーランスライター
福岡に住み、アビスパ福岡をはじめ九州のサッカーを中心に取材活動を続けている。「サッカー」と名前さえつけば、どんなカテゴリーでも見ることを信条としている。

[掲載媒体・出演番組等]
 KBC(九州朝日放送)テレビ・ラジオ
 天神FM「バモス・アビスパ」
 週間「サッカーマガジン」
 サッカー専門新聞「EL GOLAZO」
 アビスパ福岡イヤーブック
 Jリーグファンサイト「J's GOAL」
 sports navi「コラムコーナー」
 online magazine 2002world.com
 他、多数

お仕事のご依頼がございましたら、是非お声かけ下さい >>> mail to



 

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北京へ向けての第一歩
目標に向かって突き進め

 中村北斗のU-23日本代表候補メンバー入り。福岡に朗報が届きました。午後17:00、U-23日本代表候補メンバー入り記者会見のために雁の巣球技場に戻ってきた中村北斗は、待ち構える報道陣から拍手を送られて「まだ早いでしょ」と照れくさそうに笑顔を浮かべた後、ぺコリと一礼。平静を装ってはいましたが、その仕草には、自分がいるべきところに戻れたことと、北京オリンピック代表に向けて一歩を踏み出したことに対する喜びがにじみ出ていました。

 誰もが複雑な心境で迎えた18日でした。一昨年の11月21日のU-21韓国代表との親善試合で負った右膝前十字靭帯損傷から本格復帰を果たしたはいえ、中村北斗本来の出来には遠いのは、本人はもちろん、誰もが感じていたこと。本来の自分に戻す目安を夏場に置く中村北斗に対し、日本サッカー協会は、18日の代表候補メンバー発表後は追加招集をしないとの方針を打ち出していたからです。雁の巣で取材をする報道陣が声高にオリンピックの話題を持ち出さなかったのは中村北斗の心中を察していたからでした。

 そんな時に届いた朗報。記者会見に合わせて在福のメディアが雁の巣に勢ぞろいしたのは仕事のためではありますが、誰もが彼のU-23代表候補への復帰を祝福したい気持ちで一杯でした。大怪我を負ってからここまで、少しの弱音も感じさせることなく、半月板損傷で再びリハビリ生活を強いられた時も周囲の喧噪に惑わさることなく、そしてコツコツと復帰を目指してトレーニングを積んできた1年と4か月。その姿を見てきた報道陣にとってもうれしい報告でした。

 記者会見では珍しく緊張気味の表情を浮かべながら、中村北斗は第一声を上げました。「自分の中には選ばれるかなという気持ちと、選ばれないかも知れないという気持ちが半々でしたが、久しぶりに代表に行けるんだなと本当にうれしく感じています。18歳の時に初めて代表に選ばれた時から、自分たちが最年長になる年に北京オリンピックがあるということは意識していました。自分にとって北京オリンピックはその時からの目標で、そこを目指して頑張ってきたので最終メンバーに残れるように頑張ってきます」。

「怪我をした時からずっと応援してくれていたことに対して、自分が代表に入ることや、チームで活躍することが一番の恩返しになると思っています。『福岡からオリンピックに行きたい』とずっと前から言っていましたが、それを本当に実現したいと思います」。そして、こう締めくくりました。「オリンピック代表に入るのと、入らないのでは、自分のサッカー人生は全然違うものになると思っているので、オリンピックには絶対に出たい」。

 最終メンバー入りにはさらに厳しい競争が待ち受けています。その競争に打ち勝って、北京の空の下で君が代を聞く中村北斗の姿を見たいと思っています。