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紅白戦の風景 ~プレイバック宮崎一次キャンプ(1/30)

本番さながらの気合で臨む紅白戦

 ようやく晴れ間が見えた宮崎。風はまだ冷たいものでしたが、強い日差しが宮崎らしさを感じさせてくれる1日になりました。この日はまずは戦術の確認から。黒板を使うのではなく、実際に全員をピッチの上に立たせると、様々なケースを想定して、ポジション、プレスのかけ方、スペースの消し方、マークの受け渡し方等々を、クルークコーチとリトバルスキー監督が指示していきます。声のかけ方から、ボディコンタクトの位置まで、その指示はかなり細部に渡るものでした。

 戦術確認に30分ほど費やした後に軽いウォーミングアップ。そして30分×2本の紅白戦が行われました。このとき、何気なくピッチを眺めていた私の視線がとまりました。選手たちが、それぞれの陣地で円陣を組んだからです。本番同様に厳しい顔で気合をいれ、最後にひときわ高い掛け声をかけてピッチに散っていきます。声を掛け合って確認してから紅白戦に入るのはいつものことですが、実戦同様に気合を入れて臨む紅白戦はあまり記憶にありません。

 その気迫どおり、試合は前々日の紅白戦よりも激しいものになりました。このキャンプには、2日前から福岡U-18所属の選手が4人参加しているのですが、その4人に対しても厳しい声が飛びます。そして、ユースの選手も物怖じせずに声を出し、身振り手振りで指示を出していきます。ユースの選手の堂々とした態度も立派だと思いますが、それよりも、そうすることが当たり前の雰囲気を作り出しているところに、今のチームの良さあります。

 実は、このキャンプを見ていて一番感じるのが、若手、ベテラン、移籍組にかかわらず、互いの間に全く壁がないということです。誰でも率直に自分の考えを伝えられる雰囲気があります。トレーニングが始まる前の時間に、選手たちは「鳥かご」で体を温めるのですが、2人から3人、3人から4人と自然に参加する人数が増えてきます。しかも、誰も遠慮せずに自然と溶け込むように。つい2日前に合流したユースの選手でさえ、誰に促されるわけでもなく、そしてにこやかに自分から輪に加わってきます。

 さて、紅白戦で圧倒的な存在感を示していたのは、布部陽功、久藤清一、久永辰徳のベテラン3人。特に、ボランチの位置でマッチアップする布部と久藤の競り合いは、ただ激しいというだけでなく、互いのサッカー人生をかけてぶつかり合っているような雰囲気さえ感じられました。4-1というスコアに、リトバルスキー監督はゴールを奪ったことよりも、奪われたことに不満を漏らしていましたが、チームの雰囲気が変わらずに続くのなら、守備の形が整うのも遠くはないような気がします。
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アントニー・クレア ~プレイバック宮崎一次キャンプ(1/29)

選手を鍛え上げるアントニー・クレア

 前日のボールの激しい奪い合いとは打って変わって、この日は1日の最後に行われ6対6のミニゲーム以外はフィジカルトレーニングが中心。軽いウォーミングアップをかねたトレーニングを見ながら、これまでに貯まった疲労を回復させるためのトレーニングかと思っていましたが、その負荷は上がっていくばかり。当然といえば当然ですが、この日も体をいじめ抜くことにメニューの大半が割かれました。

 最も厳しかったのは、ウォーミングアップの後の最初のメニュー。ピッチの上を5つのゾーンにわけ、それぞれの場所に置かれたコーンや、ラダー、マーカーを使って5種類のメニューを続けていきます。ひとつのメニューにかける時間は90秒。時間を計るクレアコーチから掛け声がかかると、5メートルダッシュを2本挟んで次のゾーンへローテーション。そして休むことなく別のメニューをこなしていきます。5種類のメニューがすべて終了するまでの7分半、数秒のインターバルもありません。

 すべてのメニューを終えたところで息を整える程度のインターバルを置いて、もう一度最初からの繰り返し。最終的に3回繰り返しました。最後のセットだけは1種目40秒に短縮されましたが、平然と厳しいメニューを指導するクレアフィジカルコーチに対し、「パンパン」と布部陽功が苦笑い。クレアコーチもニヤリとしながら「パンパン」と答えていました。どうやら、「パンパン」というのがクレアコーチと選手たちの挨拶のようになっているようです。

 さて、J's GOALでもクレアコーチについて触れましたが、その続編を少し。オーストラリアU-17代表、そしてセリエAでのプレー経験も持つクレアコーチ。指導者ではなくコンディショニングコーチの道を選んだ理由を次のように話してくれました。「大学の時に解剖生理学を学んだんだけど、知識を身につけていくうちに、私が愛するスポーツに活かせないものかと思い始めたんだ。いま、その知識をフットボールに活かせることをとても幸せに感じているよ」

 そしてもうひとつ。彼の左足くるぶし辺りに目をやると漢字で書かれた「力量」というタトゥーが見えます。「アテネ五輪代表のコンディショニングコーチをしていたときに入れたんだ。精神的にも、肉体的にも力が宿るようにとね。当時、日本の文化に惹かれていたので漢字で入れたもらったんだけど、もしかすると、そのときから日本に来ることが決まっていたのかも知れないな」。そのルーツがイタリアだけあって、陽気なイタリアンという言葉がぴったりのクレア。明るく、楽しく、そして厳しくチームを鍛えてくれそうです。

雨の紅白戦 ~プレイバック宮崎一次キャンプ(1/28)

雨中の紅白戦

 年末年始にかけての取材旅行に続き、26日からの第二次取材旅行のスケジュールを終えました。さすがに疲労の色は濃く、自分で自分にご苦労様を言ってあげようと、昨日は1人で「ご苦労様会」(汗)。たまたま飛び込んだ店は、東京の定宿である東横イン浅草駒方近くの「駒忠」。かめ汲みのいも焼酎2杯、とり皮&砂肝の塩焼き(各2本)、そして海老入りのさつま揚げで、絞めて2110円という安さ。通ってしまいそうで怖い(笑)。

 さて、ブログのキャンプレポートをサボったままにしていましたので、少しさかのぼってみたいと思います。まずは4日目(28日)の様子から。この日は朝からあいにくの雨。南国・宮崎とは言え、冬の雨が降る中でのトレーニングは凍えるほど。しかし、ピッチの上は相変わらずの熱気で溢れていました。この日の注目は、午前、午後にまたがって行われた30分×2本の紅白戦。全く同じメンバー、同じポジションで行われた試合の狙いをリトバルスキー監督は、「午前中に負けたチームが、昼の休憩時間も含めて、どのようにやるかを見てみたいと思う」と話しました。

 選手たちが見せた答えは監督の期待通りのものでした。キックオフと同時にぶつかり合う選手たちの激しさは午前の後半戦をはるかに上回るもの。ピッチのあちこちでもつれ合うようにして倒れる選手がいるのは、雨の影響だけではありません。その迫力は、思わず「怪我は大丈夫だろうか」と心配してしまうほど。しかし、高い集中力を保っているせいか痛む選手は皆無。それどころか、時間を追うごとに激しくなっていきます。トレーニングを見るたびに思うのですが、今シーズンにかけている気持ちがビシビシ伝わってきます。

 そして、トレーニング後も意欲を見せたのはハーフナー・マイク選手。午前、午後ともにトレーニングが終わると自ら志願してコーチのもとへ。前線でのボールの収め方、体の使い方、シュートと雨にぬれながら居残り練習に汗を流しました。「トレーニングはきついけれども自分を追い込む面ではいい練習。それで自分が強くなれる。自分の限界を超えるための練習だし、必ずシーズンに役立つはず」。まだ本調子というわけではありませんが、少しずつ感覚を取り戻しているようです。

 とにかく全員が意欲的。もちろんJ1復帰を求めてのトレーニングですが、それ以上に、自分のサッカー人生の全てをかけているような迫力が感じられます。「それぞれがいい姿勢でトレーニングに取り組んでくれている。皆さんが周りで見ていて感じるということは、選手たちの内面はさらに凄いことが渦巻いているということ。そういう気持ちで競争に勝ち残った選手は試合でチームを助けてくれるはず」(リトバルスキー監督)。どんなチームになるか楽しみです。

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