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勇気を持って

雁の巣の空の下で

 多少過ごしやすくなった今日この頃ですが、雁の巣球技場だけ天気が違うようで(汗)、強い日差しが降り注ぐピッチの上は依然として夏を感じさせます。そんな中でC大阪戦に備えて汗を流す選手たち。京都戦の翌日の気分転換のトレーニングでは笑い声が響くこともありましたが、3連敗中ということもあって思い詰めているような感じも受けます。しかし、昇格争いは大混戦。決して悪い位置にいるわけではありません。とにかく、やるだけです。

 京都戦から続く3試合を見る限り、選手たちは自分たちが戻るところを見つけられないように思います。攻撃的な特徴は試合内容に出ていますが、流れが悪くなったときや、失点したときにチームが動揺しているのが見てとれます。チャレンジしない。負けることを恐れる。それがさらにゲームの流れを悪くするという悪循環に陥っています。前に出ること。トライし続けること。それが福岡のサッカーであることを思い出してほしいと思います。

 そんな選手たちにリトバルスキー監督も檄を飛ばしています。「順位表を見たり、3連敗を喫したということで選手たちは、いろんなことを考えているだろう。しかし、いま必要なことは、悪い流れに反応することではなく、自分自身が何をしなければいけないかということを思い出すこと。自分たちは何を渇望しているのか、そのために何がしたいのか、その気持ちを取り戻すことだ。去年の最終戦で味わった気持ちを忘れかけているのではないか。それは早すぎる」。強い気持ち。それが何よりも必要だと思います。

 そんな状況の中で、MF、DF、GKが集まって選手たちだけのミーティングが行われました。「どこでボールを取りに行くかとか、守備面でバラバラになっていたところがあったので、失点シーンを確認しながら、お互いの意見をぶつけ合った」(宮本亨)。いま求められているのは、仲良くまとまることではなく、厳しくぶつかり合うことで気持ちをひとつにすること。ミーティングの結果を試合で出してくれることを望んでいます。

 首位を行く札幌との勝ち点差は12。残り試合を考えれば届かない差ではありません。2位の京都との7の差は十分に射程圏内です。慌てる必要も、焦る必要もありません。大切なことは、ライバルの動向を気にすることではなく、自分たちが勝っことだけに集中すること。負ける恐怖と戦うのではなく、自分たちのサッカーを表現することと戦うことです。まずはC大阪戦。勇気を持って前に仕掛ける姿勢を見せてほしいと思っています。
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