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代表として何を見せてくれるのか

札幌の町

 今晩行われるアジアカップ最終予選、日本代表vs.サウジアラビア代表を取材するために、昨晩から札幌入りしています。街路樹のイチョウ並木はすっかり黄色。既に葉を落とした樹木もあり、札幌はすでに冬を感じさせる季節になっています。昨晩、19:00現在の温度は6度。寒いというよりも、肌を引き締めるようなピリッとした冷たい空気が体を包みます。中学校から大学卒業まで、そしてサラリーマン時代にも3年を過ごした札幌の空気を、とても懐かしく感じています。

 さて日本代表。昨日の記者会見でオシム監督が語ったように、日本代表はモチベーションという面で非常に難しい状況にあります。リーグ戦で優勝争いをしているチーム。既に目標を達成したチーム。逆に目標をなくしてしまったチーム。精神的にも、フィジカル的にもコンディションはまちまち。しかし疲労は確実にたまっている。しかもアジアカップ最終予選突破が決まっている日本にとって、この試合の結果は何かをもたらすものではありません。

 しかし、だからこそ今日の試合に注目したいと思っています。代表チームの最終的な目標はワールドカップに出場すること。数々の国際Aマッチも、それぞれの大会で勝利を目指すのも、全てはそのためにあるものです。それともうひとつ。代表チームとは、その国の全てのサッカー選手のトップに立つもの。試合に勝つことだけではなく、日本のサッカーを表現する責任と義務があります。それは試合の重要性がどうかとか、シチュエーションがどうかとかは別なものです。

 アジアカップのことだけを考えれば、勝っても負けても特別に得るものがない試合。しかもチームとしてコンディション不良とも言える状態の中で、そういったものを感じさせてくれるかどうか。今日はそれを見て来たいと思っています。けれど、そんなに大きな期待をしていない自分もいます。新しくなったばかりのチームが、この難しい状況の中で代表チームにふさわしい戦いをするのは難しいもの。今日の試合を含め、様々な経験を重ねる中で代表チーム、代表選手としての責任と自覚が身につくものだと思うからです。

 2006年W杯が終わり、完全にリセットされた日本代表。いまはひとつ、ひとつ積み重ねていく時期。今日の試合で、ひとつでも、ふたつでも何かを手に入れるところを見せてほしいと思います。
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まだ何も終わっていない

広島戦を迎える博多の森

 第30節の広島戦。J1残留のための重要な一戦として臨みましたが結果は0-2。もどかしく、そして悔しい敗戦でした。ミスが多かった。決め切れなかった。いつもの落ち着きがなかった。いろんな感想があると思いますが、先制点を奪われたことが全てでした。得点力を課題とする福岡にとっては、守りを固める相手に向かって攻めなければいけない展開だけは避けたかったパターン。8人で守られてしまってはゴールを奪うのは難しかったように思います。先制点を奪えれば、逆に広島を同じような苦しい状況に追い込めたのですが・・・。

 残留争いは相変わらず厳しい状況が続きます。それは広島に敗れたからなのではなく、長いリーグ戦の積み重ねの結果。今までも、そしてこれからも厳しい戦いが続くのは覚悟していたことです。必要以上に頭を下げるのではなく、できないことをとやかく言うのでもなく、自分たちのできることを最大限に発揮できるように準備して、変わらぬ戦い方で勝負を挑むことに変わりはありません。苦しいのは相手も同じ。まだ何も終わってはいません。

 不確定要素満載のサッカーは、90分間が終わってみるまで何があるか分からないのは多くの人たちが経験していること。それぞれのチームが、それぞれのプレッシャーを受けて戦うリーグ終盤では、順位と結果が一致しないのは毎年のように目の当たりにすることです。実際、浦和と優勝争いを繰り広げているG大阪、川崎Fがともに第30節で敗れています。ここまでの順位は何かを保証するものではなく、頼りになるのは自分と仲間たちだけです。

 次節の対戦相手である川崎は、優勝へ向けて残されたわずかな可能性にかけて、前がかりになってゴールを奪いに来るはずです。福岡が自陣内に押し込まれる時間帯が多くなるのは容易に予想できます。しかし、それは福岡にとって必ずしも不利であることを意味するものではありません。福岡のサッカーが機能するのは相手が前に出てきてくれてこそ。ピンチの中には必ずチャンスの芽が含まれています。まして相手は主力4選手が出場停止。「耐えて勝つ」福岡にも十分に勝機はあるはずです。

 もう星勘定は意味をなしません。まずは目の前の試合を全力で勝ちに行くこと。やることはそれだけです。変わらぬ気持ち。J1への思い。そしてチームともに最後まで戦う覚悟。そんな気持ちを胸に等々力スタジアムで、あるいは福岡の空の下で、選手とともに戦うだけです。

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