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元旦決戦は浦和とベレーザ

この日の主役は何と言っても安藤梢(赤・10)。スピードと破壊力で浦和の守備陣を切り裂いた。

 元旦の国立を目指す戦いは浦和とベレーザが制し、なでしこリーグ1位、2位チームが決勝戦の舞台で雌雄を決することになりました。互いに自分たちの特長を存分に発揮してのゲームは、両チームの強さを改めて知らしめるものでした。

 第1試合に行われた浦和vs.INACの試合は立ち上がりの攻防が全てでした。チームコンディションが整わないINACの狙いは、前半を守って後半に前の速さを活かして勝負しようというもの。しかし、そのINACに浦和はフルパワーで襲いかかりました。受け身に立って、浦和のパワーをもろに受けてしまったINACは防戦一方。浦和のスピードに振り切られ、クリアもただ前に跳ね返すので精一杯。12分、20分と立て続けに失点したことで、試合の行方は決してしまいました。

 後半は、前半とは変わって高い位置からプレッシャーをかけるINACが浦和陣内に攻め込むシーンが増えましたが、それも、勝利にこだわってリスクを避ける浦和が、守備を固めてカウンターに徹したため。結局、終始ゲームをコントロールしていたのは浦和で、終了間際にINACが上げた追撃弾も、浦和を慌てさせることができませんでした。浦和の縦に速いスピードとパワーが印象に残った試合でした。

そして浦和の守備バランスを整えたのがルーキー熊谷(赤・15)。新人とは思えぬ落ち着きぶりを見せた。
終盤に1点差まで迫ったINACだったが、浦和にゲームをコントロールした中では本来の攻撃サッカーは見せられなかった。
 第2試合はマリーゼとベレーザの対戦。レギュラーシーズンではベレーザに負けていない(2勝1分)マリーゼの戦いぶりが注目された1戦でした。

 前半はマリーゼのペース。11分に先制すると、鉄壁の守備を見せてベレーザからリズムを奪い去ります。高い位置からプレッシャーをかけ、FWがプレスバックしてベレーザの中盤を奪い、ベレーザが抜け出そうとするスペースには、必ず他の選手が待ち受けて突破を許しません。これほどボールを回しにくそうにしているベレーザを見たことはありませんでした。

 しかし、後半になるとベレーザが本領を発揮。バイタルエリアでボールを受ける原菜摘子がチームにリズムを取り戻させ、前線では大野忍が、その突破力を活かしてマリーゼの守備網を何度もこじ開けていきます。そして、いつしか試合の主導権はベレーザへ。53分に同点に追いつくと、その流れのままに逆転ゴールを決めてマリーゼを突き放しました。マリーゼに惜しまれるのは、後半に入って運動量が落ち、前へ出ようとする積極性が消えたことでした。

 さて、シーズンの締めくくりは2強による優勝争い。縦に速いシンプルな攻撃が武器の浦和。細かいパスで中盤を作って相手を崩すベレーザ。対象的なチーム同士の決勝戦は、サッカーが持つ奥深さを教えてくれる好ゲームになるはずです。

宮本ともみと澤穂希の10番対決は見所満載。 試合の流れを引き寄せたの原菜摘子。攻守に渡る活躍が光った。 後半から登場した荒川恵理子。層の厚さもベレーザの強さを支えている。
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全日本女子サッカー選手権のレポートは 2002world.com に掲載中です。
全日本女子サッカー選手権特集ページ
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全日本女子サッカー選手権準々決勝

ベレーザの中盤を支える原菜摘子。感の位ポジショニングと柔らかな球捌きが持ち味。

 コカコーラウエスト広島スタジアムで行われた準々決勝第1試合は、ASエルフェン狭山FCとINAC神戸レオネッサの対戦。アンクラス同様、来シーズンからDiv.1に昇格する狭山にとっては、Div.1との差を図る貴重な機会になりました。前半こそ、Div.1とのスピード、フィジカルの差に防戦一方に追い込まれた狭山でしたが、INACのコンディションが上がらないことも手伝って、後半は互角の戦いを展開。むしろ、終盤はINAC相手に攻め込むシーンも作り出しました。

 結果は2-0でINACの勝利。狭山がチャンスを決め切れていれば面白い展開もあったのではないかと思われる試合でしたが、決めるべきところで決められたかどうかが、Div.1との差と言えるかも知れません。狭山で印象的だったのは試合後のシーン。チームのセンターラインを務める田中桜、佐藤舞、岩澤和の3人が、どのように対応すべきだったか、課題を解消するためにどうすればいいのかを、いつまでも話し合っていた姿でした。この姿勢が、昇格に向けて後がなくなったところからDiv.2優勝を勝ち取った原動力だったんだなと納得しました。

意地の1ゴールを挙げたものの、この日の宮間あやは孤立気味。
岩渕真奈の独特の間合いからのドリブル突破は簡単には止められない
 そして、第2試合岡山湯郷Bellと日テレ・ベレーザの、なでしこリーグDiv.1同士の対戦。コカコーラウエスト広島スタジアムには、この試合に合わせて観客が集まってくるなど、注目の一戦でした。

 レギュラーシーズンの対戦成績はベレーザの2勝1分ながら、決着がついた試合はいずれも1点差。岡山が内容的にも良い試合をしていたこともあって、岡山にとっては、今度こそはの思いの強かった試合。岡山らしい、しぶとい試合が出来るかが鍵を握る試合でした。

 しかし、結果は5-1でベレーザの完勝。ハードワークをベースにした守備からカウンターサッカーを仕掛けるのが持ち味の岡山にとっては、自滅のような形から、しかも、ベレーザにとってのいい時間帯に失点を重ねたことが痛かったように思います。スコア程の力の差はないと感じましたが、2失点目を喫したことで前に出るしかなくなり、自分たちのリズムで試合を進められなかったことが、予想以上のスコアの差になって現れたと思います。

 さて、この試合で光っていたのは、ボランチを務める原菜摘子と、3トップの右サイドに位置する岩渕真奈の2人。この日はゴール裏からカメラを構えていたのですが、とにかくファインダーの中に入ってくるのが原。ピンチになりそうになると必ず現れて、チャンスの前には必ずとぃって言いほど彼女のボール捌きがありました。そして、岩渕。独特の間合いで、スルリと抜けてくるプレーは、さすがはAFC最優秀ユース選手(女子)。今大会での活躍が楽しみな選手です。

試合を決定づけた2点目を挙げた鈴木智子(赤・11) 田中明日菜(赤・18)も将来を嘱望される若手の1人だ。 薊理絵の縦への突破は狭山の武器のひとつ。
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全日本女子サッカー選手権3回戦



 アンクラスが3回戦で対戦した相手は日テレ・ベレーザ。「夢や憧れのチームではなく、今日からは倒さなければいけない相手。思い出作りに来たわけではない。心して戦え」という河島美絵監督の檄を受けて選手たちはピッチに飛び出して行きました。結果は0-5。シュートを1本も打たせてもらえない完敗でしたが、「面白い。これだけ差のある相手をどうやって倒そうかなって感じです」とは試合後の河島監督。その強さを肌で感じたことで、さらにメラメラと闘志が湧いてきたようでした。

 さて、技術、戦術面で大きな差があることはもちろんですが、顕著だったのはスピードとプレッシャーの違いでした。アプローチのスピード、攻守の切り替えのスピード、そして単純なパススピードから、判断力まで。使い古された言葉ですが、そのスピードの差はDiv.2とは全く異質のものでした。そして強い寄せ。ボールを奪って攻撃に転じようとしても、速く、強いプレッシャーの前に、そこから展開することを許してもらえませんでした。

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 河島監督は、「この差をどうやって埋めるか。そして、その差について監督と選手の意見が同じであることが大切」と話しましたが、この日、体で感じたDiv.1との違いを意識してトレーニングできるかどうかが、来シーズンの行方を決めることになります。

 これまで、攻め続けることで勝ち進んできたアンクラスですが、より高いレベルでの戦いでは、きちんとした守備組織がなければ勝ちぬくことはできません。来シーズン、どこまで変わった姿見せてくれるのか。楽しみにしたいと思います。

 そして、アンクラスと同じく美作サッカー場で行われた第2試合では、岡山湯郷BellがJFAアカデミー福島を一蹴。なでしこリーグとの力の差を、まざまざと見せつけました。2回戦では圧倒的な存在感で左サイドを切り裂いた濱田遥も、この日は全く仕事をさせてもらえず。その才能が豊かであることは誰もが認めるところですが、やはり、高いレベルで通用するためには、もっと、もっとレベルアップが必要だと言うことでしょう。まだまだ若い選手。これからの成長に期待したい選手です。

 さて、この試合で印象に残ったのは勝負強さの差でした。JFAアカデミーは、ボール回しも、組み立ても、非常にきれいで上手い印象が残りましたが、ゴールを奪うというプレーでは圧倒的に岡山が上。サッカーとはゴールを取るスポーツだよと岡山が教えているような試合でした。JFAアカデミーは高校1年生が主体のチームで発展途上。その上手さに、どうやって強さを植え付けていくのか。それが次の課題だと言えそうです。

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