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なんで、鍋焼きうどんなんだ?
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「この暑苦しい時に、何で鍋焼きうどんなんだ?」。ほとんどの方がそう思われたと思います。何しろ、鍋焼きうどんと言えば冬の季節メニュー。鍋でぐつぐつ煮えたところをフウフウ言いながら口に運び、冷え切った体を温めるものだと相場が決まっているもの。そもそも、この時期に鍋焼きうどんをメニューに載せているうどん屋など、そうそうあるものではありません。しかし、松山は違います。なんと、鍋焼きうどん1本で営業している老舗があると聞いて早速立ち寄ってみました。
その店は、大街道のアーケード街に続く銀天街から、路地裏に入ったところにありました。その名は「ことり」。昭和24年開業の鍋焼きうどん専門店です。暖簾は掛かっておらず、閉まっているのかと思いましたが、「鍋焼きうどん ことり」と書かれた看板に明かりがともっているのを確認して中へ。店がある露地裏もそうですが、店内も昭和の香りそのもの。飾らないテーブルが5、6個と小さな座敷。昭和の時代によく見られた甘味処の風情が漂っています。
専門店というだけあって、メニューは鍋焼きうどん(460円)といなりずし(240円)だけ。テーブルで待っていると程なく運ばれてきた鍋焼きうどんと引き換えに代金を払います。私がイメージする鍋焼きうどんとは、えび天やら、何やらが一緒に煮込まれている豪華なものですが、出てきた鍋焼きうどんは、受け皿から、鍋、レンゲに至るまですべてアルミ製の食器を使ったシンプルなもの。具は牛肉、刻んだ油揚げ、なると、出し巻き、そしてネギ。豪華というよりも、小腹が空いた時の軽食といった感じです。
まずは鍋から立ち上る香りを楽しんで出汁をひと口。甘いと聞いていましたがそれほどでもなく、魚介系の味が口の中にすっと広がっていきます。その味と、甘辛く煮た牛肉と油揚げの味が絶妙に混じり合います。そして松山らしく、コシの強くないうどんの喉越を楽しみます。懐かしくて、やさしい味です。近所の人たちがふらりと立ち寄る、庶民に愛される横丁の味。それが半世紀以上も続いている秘密なのかもしれません。
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広島お好み焼き・食べ歩き日記
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昨年の暮れに、広島お好み焼きの中でも大衆店の虜になった私。今回も、ターゲットを大衆路線に絞って3店を食べ歩いてきました。頼りは中国新聞の「炎の鉄板」に掲載された人気店一覧。昨年の暮れは、まさに「これぞソウルフード」と納得するに値するお店に行き当たったので、今回も期待に胸を膨らませて地図を片手に店を訪ねました。そして、今回の成果もばっちり。「これぞ、お好み焼きの真髄」というべきお店に出会いました。
そのお店が「お好み焼き・やまね」。場所は中国新聞の裏手で、細い道に面してややひっそりと店を構えています。暖簾を潜るとお婆ちゃん4人グループが談笑中。いい雰囲気です。「健康がどうの、こうの」「だれそれさんの所の孫がどうの、こうの」「近所の家がどうの、こうの」。う〜ん、いいですねえ。まさしく、庶民の憩いの場所です。店の中は10人が囲める程度の大きな鉄板が1枚。後は何もありません。シンプル・イズ・ベストです。
注文したのは定番の「肉玉そば」(現在は550円)。焼いてくれるおばちゃんは年の頃なら70半ば。店を開いて25年以上という熟練の技が見事です。まず鉄板の上に生地をうすく伸ばし、その隣に焼きそば麺を落とします。麺は炒めるのではなく、ソースで下味をつけて軽くほぐす程度。そして生地の上に、麺、キャベツ、もやし、肉(バラ肉3枚)の順に乗せて山を作ると、鮮やかな手つきでひっくり返します。
そして肉汁を全体に染み渡らせるために上からぎゅっと押さえた後は、ただひたすらほったらかし。そのまま奥に入ってしまいました(汗)。しばらくしてから出てきたおばちゃん。今度は水分を飛ばすために、もう一度上から押さえます。抑えるときに高くコテを振り上げる姿に熟練の技が感じられます。
う〜ん、出来上がりが待ち遠しい。
最後に玉子を潰して広げたところへ本体を乗せ、もう一度ひっくり返してソースをたっぷりと塗って出来上がり。水分が程よく飛んでしっかりとした焼き加減です。そして口に運んでビックリ。肉、キャベツ、焼きそば、生地、玉子が完全に一体化しています。「焼きそばと野菜炒めを薄い生地で挟んだもの」とは全く別物。生地の下で蒸し焼きされたキャベツは十分に甘みが引き出され、肉の旨味が全体に行きわたっています。感激のあまり、「これが本物の広島のお好み焼きかあ」と心の中で一言。わざわざ訪ねて行った甲斐のある一品でした。
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隠れた名店 〜ニッパツ三沢球技場
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ニッパツ三沢球技場へ取材に行った時のこと。いつものように空いた時間を利用してゴール裏からスタジアムを見渡していると、目の前にいた方が何やら大きなホットドックにかぶりついている姿が目に入りました。ソーセージにかかっているケチャップとマスタードのコントラストが食欲を誘います。そして、驚いたのがソーセージの大きさ。あまりに大きすぎてパンに収まりきれていないのです。事情があってカロリー高めの食べ物は自粛していたのですが(汗)、これは食べるしかないと決心し、さっそく売店へと向かいました。
そのお店は入場ゲートから一番奥のひっそりとしたところにポツンとありました。目印は「ヨコハマメガドッグ」と書かれた大きな幕。しかし、その場所はアウェー専用ゲートから入った一番奥。基本的にホームを応援する人たちが立ち入れない場所にありました。アウェーのサポーターしか味わえない幻の逸品。「隠れた名店」とは、まさにこの店のためにある言葉でした。
その大きさは写真を見ての通り。長さも長さなら、太さも太さ。両手でホットドックを抱えて口を大きく開けるのですが頬張ることができません。やっとの思いで口の中に入れてガブリ。その瞬間、はじけるような触感とともに肉汁が口いっぱいに広がります。そのあとから、たっぷりとかけられたケチャップとマスタードの味が追いかけてきて絶妙な味わい。いつの間にやらカロリーのことなど忘れて完食。これ1本で、この日1日の総カロリー(?)を取ってしまいました。
そしてもう一品。B級グルメ大好きの私の眼を惹きつけたのが「富士宮焼きそば」。2006年に行われた第1回B−1グランプリ(B級ご当地グルメの祭典)で初代チャンピオンの座を獲得。第2回大会でも優勝を果たして、現在2連覇中のB級グルメの王様です。腰のある麺と、ラードを取った後の「肉かす」を具に使い、イワシやカツオなどの削り粉を振りかけるのが特徴。しかし、この日はメガドックでお腹が一杯のために断念せざるをえませんでした。惜しいことをしてしまいました。この借りは、いつかどこかで返してやる(笑)
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