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復活B旧グルメシリーズ!1回目は「いせや総本店」

奥から、カシラ、ハツ、ガツ。80円とは思えない大ぶりの焼きトン。

 とある日曜日、中央線に揺られて吉祥寺へやってきました。目指すお店は「いせや総本店」。酒好き親父にこよなく愛される焼きトン屋です。飾り気のない店内は、10人ほどが座れるカウンター席と、4人がけのテーブル席が15ほど。そして、通りに面する焼き場の前が、常連中の常連が占拠する立ち飲みゾーンです。昨今のB級グルメブームもあって以前と比べれば若者の姿も増えましたが、それでも親父臭さは健在。酒好き親父には心地よい空間です。

 さて、ファーストチョイスは焼酎(220円)。ここでは空のグラスが運ばれてきて、そこへおばちゃんがアルミの薬缶から焼酎を並々とついでくれます。焼酎は甲類。備え付けの梅シロップをお好みで注いでいただきます。その焼酎で喉を潤してから、カシラ(こめかみ)、ハツ(心臓)、ガツ(胃)を塩焼きでたのみます。ほどなく運ばれてきたのは、1本80円とは思えない大ぶりの焼きトン。適度な歯ごたえと、口の中に広がる肉汁に、思わず「これだよ、これ」とつぶやきます。

焼酎は備え付けの梅シロップで割って飲む。
醤油仕立てのあっさりした煮込みも、いい味を出している。
 そして、焼きトンと並んで、いせやの定番メニューである煮込みと自家製シューマイ(ともに330円)を追加します。関東で煮込みと言えば、豚のホルモンを野菜と一緒に味噌で煮込んだものが主流ですが、ここの煮込みは醤油味。あっさりといただけます。そしてシューマイは普通の倍以上はある大ぶりなものが3個で1人前。肉がぎっしり詰まったボリュームは満点の一品です。固くなりすぎず、柔らかすぎず。さすがは、いせやの看板メニューだけのことはあります。

 さらに、日替わりメニューのハムカツも注文。これも当たりでした。最近は肉厚のハムカツを出すお店があるようですが、そもそもハムカツは薄いのが基本。ハムの味を楽しむのではなく、衣とハムが混然一体となったところを楽しむのが王道です。そして、いせやのハムカツは薄すぎず、厚すぎず、まさに昭和の味でした。結局、小1時間程度の滞在で、これだけ食べて、焼酎を3杯飲んで、合計で1940円という安さ。近所にこんな店があったら毎日通ってしまうのは間違いありません。

 いせや総本店は、ここの他に、すぐそばにある井の頭公園の入口に当たるところにも「いせや総本店公園店」があります。こちらは古い洋館を、そのまま店にしてしまったような作りで、どちらかと言えば若者の割合が高く、どことなくビアホールのような雰囲気があります。総本店が適度に無愛想(それがまた店の魅力)であるのに対し、開放的な感じがするのは、そのせいかも知れません。いきなり親父の空気の中には入れないという方には、こちらがお勧め。いずれも、安くておいしい焼きトンが楽しめます。

ボリューム満点の自家製シューマイ。焼きトンを存分に楽しみたいのなら、1人で食べるのは控えたほうがいいかも。 日替わりメニューのハムカツ。こちらも大ぶりのものが2枚。なつかしい昭和の味でした。 いせや総本店。80余年にもわたって、酒好き親父のために安い酒と肴を提供し続けている。
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スパゲッティ―は昭和の味

これぞ昭和の味・スパゲッティ―ナポリタン。あの頃、ケチャップ味はご馳走だった。

 スパゲッティは茹で上げを食べるものだということを日本中が知らず、アルデンテという言葉も、パスタなんて言葉もなかった頃、学生たちにとってスパゲティと言えば、フライパンで炒めたスパゲッティーナポリタンでした。それは部活帰りに寄る、いつもの喫茶店で空腹を満たしてくれるご馳走でもありました。味付けはトマトソースではなく、トマトケチャップ。炒められたケチャップの「ツン」と来る香りに食欲を刺激され、がっつくように食べていたのを思い出します。

 そのスパゲッティーと再会を果たしました。御徒町駅北口改札のすぐそばにある「スパゲッティーのパンチョ」。ナポリタンとデカデカと書かれた看板が目印です。当時のように、柔らかめの太麺をフライパンでしっかり炒め上げたスパゲッティーを出す店で、地下に続く階段を降りていくと「ナポリタンとミートソースがあればいい」との張り紙に目が行きます。そう言えば、あの頃はスパゲッティーと言えば2種類だけ。さらに蘇る学生時代の記憶とともに、あの味を楽しめると思うと期待が高まります。

ナポリタンの大きな文字がパンチョの目印。渋谷、池袋にも出店している。
 この店では、小盛り(300g)、普通盛り(400g)、大盛り(600g)は、すべて650円の均一価格。さらに、「兄貴」(900g 1050円)、「番長」(1200g 1350円)、「星人」(1500g 1650円)などという、とんでもないメニューもあります。私はとりあえず普通盛りをチョイス。ほどなくスパゲッティーナポリタンがやってきました。アルミの皿に盛りつけられているのは、あの頃と同じ。具材も玉ねぎ、ピーマン、ウインナーだけというのも当時のままです。そして量は十分に大盛りです(笑)。

 当時のようにフォークに大量の麺を巻きつけて口の中に運びます。ケチャップの酸味に、少しむせるようになるのが懐かしく、そして口一杯に広がるケチャップ味が昭和の記憶を呼び起こします。旨いかどうかが問題なのではなく、あの頃と同じ味かどうかが問題。そして、間違いなく、あの頃、大学の正門前にあったトリコロールという喫茶店で食べていたものと同じ味でした。気が付けば、400gのナポリタンは、あっという間に胃袋の中へと消えていきました。

 パンチョは渋谷、池袋にも出店していて、昭和の味と雰囲気を提供するのがコンセプト。店内はまさにあの頃の学生が通う喫茶店と同じで、ポスターもBGMも昭和の空気を感じさせるものばかりです。ケチャップが染みになったボロボロの漫画の単行本を読みながら食べていると、学生時代にタイムスリップした気分になります。そして、スパゲティではなく、もちろんパスタでもなく、スパゲッティー。それは青春時代を思い出させてくれる懐かしい味でした。

ナポリタンと並ぶスパゲッティ―の王道・ミートソース。こちらも、あの頃と同じ味だった。 道玄坂にある渋谷店の入り口 パンチョは大盛り、メガ盛りでも知られる店。星人にチャレンジしてみてはいかが。

静岡の夜

これが「しぞーかおでん」。静岡県民のソウルフード。奥に見えるのは静岡割り。

 23日、どんな内容の試合をしても敗戦と言う結果は重く、飲む気を失いかけたのですが、いちいち落ち込んでいてはリーグ戦は戦えません。気を取り直して静岡の夜の町へ。目当ては「静岡(しぞーか)おでん」と「静岡割り(焼酎の緑茶割)」。B級グルメを名乗るのなら、決して外せない名物です。ホテルでもらった地図を片手にぶらっと青葉横町へ。とりあえず横町の一番手前にあるお店を覗くと、偶然にも福岡の記者が勢ぞろい。狭い店内をかき分けるようにして同席させてもらいました。

 お店の名前は「三河屋」。創業は昭和23年で、もともとは屋台だったお店です。静岡おでんだけではなく、フライや串焼きなどもあり、店内の様子も屋台そのまま。ご夫婦で切り盛りされていますが、2人の醸し出す雰囲気が何とも穏やかで、初めて来た気が全くしません。そして、いくつになっても仲がいい2人の様子がカウンター越しに伝わってきて、温かな気持ちにさせてくれます。なるほど人気店なわけです。お酒は味の良さだけを味わうのではなく、その空間を丸ごと楽しむことにあるからです。

うわさ通り、おでん鍋には真っ黒なスープが。けれど不思議なくらい辛くない。
創業は昭和23年。大将と、おかみさんの人柄も魅力のひとつ。
 さて、静岡おでんには、黒はんぺんが入っていること、牛すじで取った黒いスープであること、串に刺してあること、青のり・だし粉をかけること、駄菓子屋で売っていることの、5つの条件なるものがあるそうですが、なるほど、真っ黒なスープで満たされたおでん鍋の中に、串に刺された具が鍋に突き刺さるようにして立っています。その中からチョイスしたのは、静岡おでんの定番である黒はんぺんと牛すじ、そしてちくわの3品。味を確かめるために辛子は付けずに、青のりと、かつおぶし粉をお好みでかけて口に運びます。

 おでんです(笑)。熱々、ほくほくを口に入れると、身も心もあったまります。真っ黒なスープでも醤油辛さは全く感じず、なんだか不思議な気分にさせられます。そして静岡割りをグイッと喉に流し込みます。「ちょっと濃いかな」と言うのが第一印象。けれど、飲み続けているうちにアルコールだということを忘れてしまうから、あら不思議。だからといって悪酔いはしません。この日は三河屋で4、5杯。2件目でも3杯ほど飲み干しましたが足取りはしっかり。翌朝もすっきり爽快でした。

 そして追加で頼んだのが、すじぼこ、餅の信田巻き、こんにゃくです。「すじぼこ」とは、魚の小骨や魚皮の部分も一緒にすり潰してかまぼこのようにしたもので、関東で「すじ」と言えば、こちらを指すのが一般的です。そして、なぜか串カツもガブリ。どれも、これも、とても美味でした。各地を歩いていると、もう一度行きたい店や、近くにあれば毎日でも通うのにと思う店を見つけることがありますが、三河屋も、そのひとつ。必ず再訪しようと店を後にしました。そのためには、J1定着が必須条件。楽しみながら、身が引き締まった夜でもありました。

こちらは「すじぼこ」とこんにゃく。 特性ソースをたっぷり吸いこんだ串カツも、大将お勧めの一品。もちろん、二度づけ厳禁。 赤ちょうちんが独特の風情を漂わす青葉横町

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