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キューデン、ヤマハとの入替戦へ

ラグビーの聖地・近鉄花園ラグビー場は、静かな住宅街に囲まれた中にある

 1月29日、ラグビートップチャレンジ1・第3節が近鉄花園ラグビー場で行われました。「トップチャレンジ1」とはトップリーグ昇格を争う戦いで、出場資格を持つのは、ジャパンラグビートップリーグの下部リーグに当たる、トップキュウシュウA、トップウェストA、トップイーストの首位に、各リーグ2位同士が総当たりで戦う「トップチャレンジ2」を勝ち抜いた1位チームを加えた4チーム。1回戦総当たりで争われ、上位2チームがトップリーグへ自動昇格を果たします。そして、3位以下のチームはトップリーグ下位2チームとの入替戦に回ることになります。

 普段はラグビーの取材をしない私ですが、今シーズンはキューデンヴォルテクスがトップリーグ返り咲きを目指して戦っていることもあって、その戦いを最後まで見届けようと、レベルファイブスタジアムで行われた第2節に引き続き、取材のために大阪まで足を延ばしました。近鉄花園ラグビー場は静かな住宅街の中にありますが、最寄駅の東花園駅の駅舎にはラグビーボールのオブジェが飾られていたり、駅前にはラガーマンのマスコットが置かれるなど、ラグビーの町らしさが感じられて、中々素敵な感じでした。

駅舎にはラグビーボールのオブジェが飾られている
駅前で迎えてくれるのは、ラガーマンのマスコット
 さて試合。キューデンは初戦、第2節と連敗したことで、既に3位以下が確定。この日のNTTドコモ(2節を終えて2位以内が確定)との対戦結果に拘わらず、入替戦に回ることが決まっていました。しかし、「順位ではなく、プライドのために戦う」と話したのは松本允ゲームキャプテン。そして、昇格の最後のチャンスである入替戦に向けて、自分たちのラグビーを立て直すことに重点を置いて試合に臨みました。

 しかし、そんな気持ちとは裏腹に、開始5分、ハーフウェイライン付近から、約50メートルの独走を許してトライを奪われると、7分、11分、39分と、いずれも長い距離を独走される同じような形からトライを奪われて、前半を終わって0-26。この時点で試合は決まってしまいました。後半21分にワントライ、ワンゴールを返したものの、前半と同じように、簡単に相手に長い距離を独走されることを繰り返し、後半も24失点。「力が足りなかった」。松本允ゲームキャプテンは頭を下げるしかありませんでした。

 トップチャレンジで4位となったキューデンヴォルテクスは、トップリーグ昇格をかけて、2月12日にヤマハスタジアムでヤマハ発動機ジュビロ(トップリーグ13位)との間で入替戦を行います。ここ3試合の戦いぶりを振り返ると、個々の力の差という前に、戦う気持ちを表現できないままに敗れているように思います。入れ替え戦は泣いても笑っても最後の試合。結果を恐れることなく、思い切りぶつかってほしいと思います。その戦いぶりを見届けるため、入れ替え戦も取材に行きます。

何気なく存在しているラグビーショップが、却ってラグビーの町であることを教えてくれる キューでかヴォルテクスのブース。この日は大勢のファンが応援に訪れていたが・・・ スタジアムで遭遇した子猫ちゃん。彼もラグビーファンかな?
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激闘120分



 ナビスコカップは、今年も激しい試合になりました。立ち上がりこそ、互いに硬さが見られましたが、前半20分過ぎからはボールをポゼッションして攻め上がる広島と、粘り強い守備からカウンターを仕掛ける磐田と、互いに持ち味を十分に発揮した好ゲーム。ゴールを求めて攻め合う両チームの攻防は、スタジアムに詰めかけた39,767人の観客だけにとどまらず、TV画面の前で試合の行方を見守ったサッカーファンを魅了したのは間違いないと思います。

 試合は、後半開始直後に広島が2点目を挙げた時点では広島有利かと思われましたが、結果として、この2点目がゲームに影響を与えたように思います。ここから、守備に意識が行ってしまった広島と、やることが明確になってアグレッシブに仕掛け続けた磐田。最終的には、この違いが勝敗を分けてしまいました。広島にしてみれば、後半終了間際の失点は悔やんでも悔やみきれないものだと思いますが、それも、磐田が攻め続けた結果。守り切れなかったというよりも、磐田の攻撃的な姿勢が生んだゴールだったと思います。

 磐田の攻撃はサイドアタックがペース。しかし、単純にサイドを駆け上がってくるのではなく、ダイアゴナルなパスを多用して広島の守備網を広げ、そこから中へ戻して、もう一度外から仕掛けるというのがパターン。そして、この日、MVPを獲得した前田遼一が前線で起点を作り、機を見て2列目から飛び込んでいく那須大亮が広島守備陣を最後まで苦しめました。また、120分間に渡ってピッチを走り回った西起寛の運動量は特筆ものだったと思います。

 ただ、守勢に立たされた広島も、隙あらばゴールを奪うという姿勢を最後まで見せ続けました。槙野智章が奪った直接FKからの3点目や、延長戦のロスタイムで奪ったPK(GK川口がセーブ)も、その姿勢の表れ。「広島も120分間に渡って素晴らしい試合をしてくれた。その姿勢に選手たちも引っ張られて自分たちも動き回ったことで、粘り強い守備からの攻撃というものが今日のゲームで出せたと思う」と柳下正明監督(磐田)が振り返ったように、ハイレベルな戦いが、互いの特長を引き出した試合でもありました。

 そして、晴れの大舞台で戦うことの素晴らしさを改めて感じさせられた試合でもありました。自分たちの力の全てを発揮する両チームの選手たち。それをあらん限りの力で後押しするサポーターたち。毎年、ナビスコカップ決勝戦を取材していますが、互いに力の全てを出し切る試合は、毎年のように、両チームの姿に引き込まれてしまいます。いつかは、この舞台で戦う福岡とサポーターの姿が見たい。そんな思いを胸にスタジアムを引き揚げました。

鳥栖との戦いで見せた富山のアグレッシブさ



 このアグレッシブさはどこから来るのだろう?鳥栖-富山の試合を見た率直な感想です。ゲームに入りきれないうちに喫した4分の失点。攻撃に転じたところを鳥栖に上手くあしらわれて、バイタルエリアを切り裂かれて奪われた2失点目。「3失点目を喫していたらチームは崩壊していた」(楚輪博監督・富山)。「2-0からもうひとつ取ることができず、勝ちゲームを引き分けてしまった」(松本育夫監督・鳥栖)。両監督の言葉通り、この時点では鳥栖の一方的な展開になるものだと誰もが感じていたはずです。

 しかし、ここから見せた富山の攻撃は見事でした。とにかくアグレッシブ。グイグイと前からボールを追いかけ、それをフォローして後ろからも、どんどん、どんどん押し上げてきます。そしてボールを奪うと、いったい何人いるんだろうと思えるほど、次から次へとボールを追い越し、ボールホルダーは常に前を向いてプレーします。2点をリードした鳥栖が、やや受け身になってしまったこともありましたが、それにしても、富山の前へ出る勢いと運動量は、とても18位のそれではありませんでした。

 そして、驚くような運動量と、奪ったボールに何人もが絡んでボールを運ぶパスワークで鳥栖を圧倒。気が付けば、鳥栖が2点をリードしながらも、試合展開は富山の一方的なペースになっていました。特に45分に挙げた同点ゴールは「本当に惨めな取られ方」と松本監督が振り返ったように、鳥栖をたじたじにした上でのゴール。攻守に渡るアグレッシブな姿勢は、ただ、ただ、脱帽でした。

 その中心が朝日大輔。右SHがスタートのポジションですが、実際はトップ下の位置に入ってきて中盤で自由にプレーします。何より特筆すべきは攻撃の要でありながらも、守備面でも多大なる貢献をしていること。衰えを知らない運動量と、チームのために力を惜しまずにプレーする姿勢は富山の象徴とも言えるものです。そして、前線でボールを引き出す黒部光昭、その周りを衛星のように動き回る大本敬介、中盤のバランスをとる上園和明、前線にボールを供給する長山一也らが中心になって戦うチームは、リズムに乗れば非常に怖いチームだと思います。

 福岡は、その富山とアウェイで対戦します。前から来る富山のスタイルは、裏のスペースを狙う福岡にとっては決して戦いにくいわけではありません。しかし、富山が鳥栖との戦いで見せたアグレッシブさからすれば、相手を受けるような戦いをしてしまうと難しい展開になることは間違いありません。前回対戦の5-0の勝利は過去のこと。順位、勝点差を意識せずに、謙虚に、相手を尊重し、しかし自分たちに自信を持って戦う精神で、しっかりと勝点3を持って帰ってきてほしいと思います。

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